セレッソ大阪スポーツクラブ

高円宮妃杯U-15 女子サッカー選手権 決勝 三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース戦|レビュー:

2024.12.27
2024年12月27日(金)高円宮妃杯 JFA 第29回全日本 U-15 女子サッカー選手権大会 決勝
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15 3-2 三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース
試合詳細 >
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本日、高円宮妃杯JFA第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会決勝として、三菱重工浦和レッズレディースジュニアユースと対戦しました。
今シーズン、スタートしてからずっと目指してきた舞台。昨晩から全員で闘うことはもちろん、どんな状況になっても下を向かずにプレーをすること、最高の舞台を楽しむことを確認し試合に挑みました。

開始早々、浦和のロングボールを使った攻撃で失点をしてしまいます。
0-1というビハインドでスタートする形になりましたが、確認した通り全員が前を向いて闘います。
しかし、ロングボールを使った攻撃に全体が受け身になってしまい、自分たちの特徴でもある後ろからの攻撃参加もできない時間が続きます。
浦和の速いプレッシングに慌ててしまい、ボールを動かすことができません。
DFラインは四本、GK原田を中心に懸命にゴールを守り、0-1で前半を終えます。

ハーフタイムには、慌てずにボールを動かすこと、DFラインの背後を狙うこと、最後の最後まで諦めないこと、絶対にチャンスは来る、強い気持ちを持っている方に勝利は転がってくることを伝え、再びピッチに送り出しました。

後半、相手のプレッシングの速さに慣れてきたこともあり、徐々に自分たちのペースを掴んでいきます。
全体がコンパクトさを意識することにより、守備も徐々に安定し、背後を使った攻撃も見られるようになります。
56分、ゴールキックで原田から四本に入ったボールを相手に奪われ、そのままゴール前にパスを入れられてしまい失点。0-2と点差を広げられます。
しかし約束した通り、全員が下を向かずに前を向き、声を掛け切り替えます。ベンチからも声を掛けます。
流れを変える為に、玉村を右サイド、途中出場の山崎を左にポジションを変更します。
66分、相手ゴールキックを拾った西村が玉村に繋ぎます。その玉村から背後に抜け出した田村へ。GKと1vs1になりますがきっちりゴール左に決め1-2とします。
ここから流れはセレッソへ。その後も田村、池田が背後を狙い続けます。
78分、西のクロスに山崎が合わせ、こぼれ球を池田がゴールに押し込みますが惜しくもオフサイドの判定。
後半アディッショナルタイム、西村から背後を狙ってランニングをする田村へ。そのままGKの頭を越すループシュートで2-2の同点とし延長戦へと突入します。

最後まで闘い続けること、相手の背後を狙って攻撃を続けることを再確認し、再びピッチへと送り出します。

延長前半、勢いに乗るセレッソは積極的に相手の背後を狙い攻撃を仕掛けます。
DFラインもコンパクトに維持しながら懸命にゴールを守ります。
徐々に疲労から浦和の運動量が落ちてきます。それに対するセレッソは運動量を落とさず最後まで走り続けます。
96分、中盤で相手からボールを奪った西村がDFラインの背後を狙う田村へ。ボールを受けた田村はそのままGKを交わし無人のゴールへと流し込み、3-2と逆転に成功します。
その後、相手も必死にゴールに向かい攻撃を仕掛けてきますが、全員で声を掛け守り抜き試合終了となり、優勝することができました。

今シーズン目標にしていた「優勝」を全員で達成できたこと、0-2のビハインドから最後まで諦めずに闘い続け、逆転に成功できたことは本当に素晴らしく、選手の成長を感じました。
今回帯同した選手だけでなく、リーグ戦を戦ってきた選手あってこその今回の結果であり、チーム全員で闘った結果です。
今大会で今シーズンの公式戦は終了となりますが、ここで満足することなく常に上のレベルを目指し、チームとして、個人としても成長できるよう精進していきたいと思います。

本日も遠方まで応援に駆けつけていただいたサポーターの皆様・保護者の皆様・関係者の皆様、誠にありがとうございました。
皆様の声が選手に届き、最後の最後まで走り切る原動力になったことは間違いありません。
今後とも熱い声援をよろしくお願いいたします。


(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15監督 関根 麻里)