セレッソ大阪スポーツクラブ

ハナサカブログ

全日本女子U-18 1回戦 マイナビ仙台レディースユース戦|レビュー:

2023.01.03
2023年1月3日(火)JFA第26回全日本U-18女子サッカー選手権大会 1回戦
セレッソ大阪堺ガールズ 3-3 マイナビ仙台レディースユース
試合詳細 >
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本日、J-GREEN堺にてJFA第26回全日本U-18女子サッカー選手権大会が開幕しました。
昨年、優勝をしているこの大会。その歓喜をもう一度味わうために全員で挑みました。

立ち上がり、ビルドアップが安定せず効果的にボールを前へ入れらません。すると前半6分。左サイドを個人で突破されクロスを上げられます。そのボールをフォアにいた選手にボレーで入れられ失点をしてしまいます。
少しずつ相手の守備のやり方にも慣れ出した前半16分にコーナーキックを得ます。北原が蹴ったボールを楠がヘディング。こぼれたところを米田が豪快に蹴り込んで同点とします。そして、その3分後。再びコーナーキックから佐藤が押し込み、逆転。
そこから畳み掛けたいところでしたが、中盤で上手くつなぐことが出来ず、相手が待ち構えている所へとロングボールを多用してしまい、セカンドボールを相手に回収されてしまう悪循環に少しずつなり出します。
そんな悪い流れの中、前半35分相手にコーナーキックを与えます。
そのコーナーを一度はクリアをしますが、セカンドボールの球際で相手を倒して、PKを与えてしまいます。そのPKを決められて2-2。このまま前半が終わるかと思われましたが、カウンターからミドルシュートを決められて2-3となりハーフタイムへ。

ハーフタイムでは判断を恐れないこと、前を観れる立ち位置を探すことなどを確認します。

後半はボールを支配する展開が続きます。
後半立ち上がりに和田、中村、飯田と立て続けにシュートを放ちますが、相手GKのファインセーブで得点を奪うことが出来ません。
徐々にゴールへと近づく中、最後のシュートが入らず時間だけが過ぎていきます。
そんな状況を打ち破るべく、選手交代を行いなんとか同点弾を奪いにいきます。
すると、後半35分。待望のゴールが木下によって生まれます。
GKの中田から米田→北原へと繋ぎ、北原がタッチライン際で木下とのワンツーで相手の中盤を突破します。カバーに来た相手ボランチも北原が中村とのワンツーで突破し、バイタルエリアで北原がフリーでボールを持ちます。それに対応しようとCBが出てきた瞬間、フリーになった古田へパス。古田はDFの変化を観ながら、左から中央へとパスを入れます。その先に待っていたのが北原。シュートを打つかと思われましたが、冷静に後ろへ落としボールはフリーになっていた木下へ。木下が思いっきりよく左足を振り抜き待望の同点弾を打ち込みます。
そして、終了間際。中村のスルーパスに抜け出した木下。追加点を奪えるかと思われましたが、相手DFに防がれてしまい勝ち越すことが出来ず90分終了。
試合は規定により、PK戦へ。相手の先攻で始まったPK戦。
相手の1人目を中田凪がコースを読み切り幸先よく止めます。しかし、こちらも一人外してしまい5人目終了時点で4−4の同点。
サドンデスへと突入した6人目。後攻のこちらのシュートをGKに止められてしまい試合終了。

この結果により、全国大会初戦敗退と同時に2022シーズンの終了となりました。
とても残念な結果となってしまいましたが、選手たちは日々の練習・試合の中で常にひたむきに前向きに頑張ってくれました。
プレーがうまくいかず、焦ることがあったと思います。
それでも、選手たちは言い訳をせず自分に矢印を向け、目の前にある一瞬に自らを成長させるため全力を注いで頑張りました。
そんな選手たちを勝たせてあげることが出来ず、自分の指導力の無さを痛感すると同時に選手への感謝でいっぱいです。

高校3年生はそれぞれ次のステージへと進みます。
個性が溢れる3年生でしたが、2年間観てきてたくさんの人の力を借りながらとても大きく成長しました。
レディースに昇格する選手も、別の道を選んで進む選手も、この先たくさんの困難があると思います。
でも、それらに負けることなく自分の心で決めた道を力強く進んで欲しいと思います。

最後になりましたが、応援に駆けつけて頂いた保護者の皆様・サポーターの皆様、1年間応援ありがとうございました。
皆様の応援は間違いなく選手の力になりました。そして、応援される心強さを感じました。
これからも皆様が応援したくなるプレーが魅せられるように、日々精進をしたいと思います。
また、関係者の皆様、三箇日というお忙しい時期にも関わらずご尽力頂きまして、誠にありがとうございます。
本日は本当にありがとうございました。


セレッソ大阪堺ガールズ監督 日高欣弘