セレッソ大阪スポーツクラブ

『夢セレ』に大久保選手登場!【U-18編】

2021.05.21
『2021夢セレ』の第1回となる5月18日(火)は大久保嘉人選手に登場していただきました。
対象はU-18の全選手でした。

高橋大輔ファシリテーターと大久保選手の対談では、U-18の選手から事前に大久保選手に聞きたいことをヒアリングし、その内容に沿って話を進めていきました。


以下、お二人の対談の様子の一部抜粋です。

高橋大輔さん:フロンターレ時代に3年連続得点王になれた要因って何かきっかけはあったんですか?
大久保選手:大きかったのは風間八宏さん。止める・蹴るの部分ではよく選手たちは怒られていた。半年間程はうまくいかないこともあったが、その後細かいことにこだわるようになってうまくいき始めた。ゴール前にボールを運ぶ回数が増えて、点を取れるようになってきた。

高橋大輔さん:最近のインタビューの中で「ワクワク感が戻ってきた」という言葉があったが、フロンターレの時に近い感覚?
大久保選手:ボールの動かし方でゴール前に来る感覚がこのチームでは感じられる。

高橋大輔さん:高校生年代のお話を聞きたいのですが、高校時代の自分の強みや弱みは振り返って何だと思いますか?
大久保選手:高校生の時は弱みを考えなかった。先生からも長所を伸ばしなさいと言われていた。朝5時から朝練して、練習後もドリブルからのミドルシュートばっかりやっていた。高校2年生からチャンスが巡ってきて抜擢さて、そこからプロになりたいと思うようになった。みんながプロになりたいという環境で自分もやらないと負けるという環境で努力を欠かせられない環境だった。

 

U-18の選手たちにとって、トップチームの試合で目にしている大久保選手の高校時代の努力や実際の取り組みを聞くことは今後の彼らの大きな糧になったと思います。

また、今年から風間八宏技術委員長を迎えてトレーニングしている今の状況をイメージしながら、大久保選手の川崎フロンターレの話を聞けたことは、選手たちの頭の整理、サッカーの整理に繋がったと思います。

 

最後に、質問タイムを設けました。

選手:FWで点を取り続けているイメージですが、もしFWからポジションが変わった場合にどういうモチベーションの維持をしますか?
大久保選手:前ができる選手は後ろもできると思う。どこのポジションでも1番になりたいと思っているからよりモチベーションを持ってやれると思う。何より試合に出たい。

選手:プレー面とメンタル面で大事にしていることを教えて下さい。
大久保選手:いつも自分を信じてプレーしている。

選手:FWで点を取るための駆け引きで意識していることは?
大久保選手:常にDFの動きを見ながら隠れて飛び出すことを心掛けている。

選手:大久保選手が思う中盤の良い選手/嫌なGKは?
大久保選手:自分で剥がして縦パスを付けられる選手は良い選手。どっしり構えて動かないGKは大きく見えて嫌。

選手:ミスに対しての気持ちの切り替えってどうしているんですか?
大久保選手:ミスを引きずっても良くないので、次来た時はこうしようとプレーして、自分を取り戻すようにしている。

選手:プロで長くやっている要因ってなんですか?
大久保選手:何歳になっても、もっとうまくなりたいと思ってやっている。それが自分のモチベーション。38歳の今も、もっとうまくなれると思ってやっている。
 

プロという目標が身近にあるU-18の選手から、プロの第1線で活躍している大久保選手から何か少しでもヒントを得るためや、自分自身の今ぶつかっている悩みを解決するために多くの質問が飛び、
それに対して大久保選手も真摯に答えてくれていました。

 

最後に丸山アカデミーダイレクターから
「今、ユースに戻れるとしたら何を意識して取り組みますか?」と質問がありました。

「やっぱり今も昔と変わらず、ドリブルからのミドルシュートを磨き続けると思う。得意なことを磨いて自分の特徴で勝負する」という答えは最後まで大久保選手の真っ直ぐに点を取るために自分の信じることを貫く姿勢を象徴しているようで印象的でした。

 

コロナ禍で思うようにトレーニングできない不安で難しい環境にU-18の選手たちはおかれていますが、大久保選手の自分を信じて努力し続けることが大事だと伝えてくれた言葉は、実際にプロの世界でそれを体現している大久保選手の言葉だからこそ重みがあり、U-18の選手たちの心に届いたと思います。

このwithコロナの時期に、「自分がプロになるために」「自分がうまくなるために」アカデミー選手たち自身が、
自分を信じて何をするべきか考えるきっかけにしてくれることを願っています。

 

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