セレッソ大阪スポーツクラブ

高円宮杯U-15 関西プレーオフ グループD 決勝 千里丘FC戦|レビュー:

2021.11.13
2021年11月13日(土)高円宮杯JFA U-15サッカーリーグ2021 関西プレーオフ グループD 決勝
セレッソ大阪U-15 1-1 千里丘FC
試合詳細 >
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本日、高円宮杯JFA 第33回全日本U-15サッカー選手権大会 関西地域プレーオフ Dグループ 代表決定戦 千里丘FC戦がJ-GREEN堺で行われました。

試合は、立ち上がりからお互いにペースを握ることができずに進んでいきます。10分を経過したあたりからボールが落ち着き、ライン間などを効果的に使いながら攻撃できるようなっていきました。
給水後に相手がプレスのかけ方を修正してきたことにより、少しボールを運ぶことが滞る時間もありましたが、28分には大きなサイドチェンジからオーバーラップした坂上がカットインからシュート、35分にも平山のシュートがバーを叩くなどいくつか惜しいシーンを作り出します。
対する相手も奪ったボールをシンプルに前線へと運び、そこから個人技で攻め込みチャンスを作るものの、お互いに決めることは出来ず0-0で前半を終了しました。

迎えた後半、立ち上がりこそ落ち着かない時間がありましたが、前半と変わらずにセレッソがボールを持ち、千里丘がカウンターを仕掛けるという構図のまま試合は進んでいきます。
すると、試合が動いたのは58分でした。自陣の右サイドの少し深い位置でスローインを与えると、ロングスローで放り込まれたボールをクリアしきれずに、こぼれ球を繋がれて失点をしてしまいます。
1点のビハインドを返すべく、失点後は圧倒的にボールを持つ時間が長くなりますが、要所要所での技術ミスやプレーのタイミングが合わずになかなか同点に追いつくことが出来ません。
74分に途中出場の増田のスルーパスに反応した小野田がチャンスを迎えますが、これは相手GKにセーブされてしまい、こぼれ球にも詰めますが大きく枠を外れてしまいます。その後も、押し込みながらも得点が奪えずに焦りの色が見えてきた後半アディショナルタイムでした。
相手のクリアボールを拾った黒瀬が自陣からロングフィード、攻め上がっていた西村がヘディングで逸らすと、ボールは相手DFとGKの間に転がります。このボールに伏見が反応すると、飛び出したGKと交錯するような形でボールに触ります。ボールは無人のゴールへと転がっていき、またしても土壇場で同点に追いつきました。
このまま1-1で試合は終了して、準決勝に続いてPK戦へと突入します。

PK戦はお互いに4人目までを成功させて、迎えた5人目。
このシュートは相手GKにセーブされてしまい、相手の5人目に決められてしまいPK戦は4-5で敗れてしまいました。
この結果、全国大会への扉は閉ざされてしまい、また3年生はセレッソでの公式戦は最後となってしまいました。

この日も、選手達は最後まで諦めずに戦う姿勢を見せてくれました。
しかし、その反面でプレーの精度や強度での課題、普段の力を出し切ることの難しさを思い知らされる事となりました。
3年生は次のステージで、1・2年生は継続してこの課題と向き合い、これからも常に謙虚に、ひたむきさと感謝の気持ちを忘れず、さらに成長するための努力を積み重ねてほしいと思います。

最後になりますが、昨年から続く厳しい情勢の中、様々な制約がある中でもこうして選手達がプレーさせていただくことが出来ましたのは、保護者の皆様、選手達の活動をサポートしていただいている関係者の皆様、大会を安全に運営していただいた大会関係者の皆様をはじめとする多くの方々のご尽力があっての事だと思います。
この場をお借りして、深く御礼申し上げます。

本日も保護者の皆様、関係者の皆様、温かい応援ありがとうございました。

セレッソ大阪アカデミーGKコーチ 上野 秀章