セレッソ大阪スポーツクラブ

夢セレ2022(U-18・香川選手編)

2022.05.10
シーズンオフにトップチームの練習に参加し、“謎の練習生か?”と報じられた 香川真司選手(シント=トロイデンVV所属)が、ゴールデンウィークのある日、U-18に「夢セレ」を実施してくれました。
この日は、気持ちの良い快晴。ピッチ上での実施となりました。

つい先日、セレッソでの練習参加を終えた香川選手ですが、セレッソの後輩たちにこんな言葉を残してくれました。

『昨日から何を話そうか考えていたんだけど・・・。言いたいのは、自分ももう33歳、この歳になった今でも、中高で築き上げたメンタリティっていうのがすごく自分に影響を与えている。
ドルトムントやマンチェスター、海外でやってきて、苦しい時や結果が出ない時、いつも思い返していたのは中高での日々。どうやってこういう逆境を乗り越えてきたかな?と。
君たちもプロ目指して戦っていると思うけど、いろんな経験をして欲しい。特に厳しいこと・うまくいかないこと、そういうものにどんどんチャレンジして欲しい。』


『みんな大概そうなんだけど、僕も中高時代はあんまりいい思い出がない。試合に出られない時期もたくさんあったし、本当にプロになれるのかなって自分を疑うこともあった。ただ自分の決めた目標から逆算して、ここで負けるわけにはいかない、絶対に打ち克つってことだけを日々イメージして、この年代では戦ってきた。
君たちがこれからどういう道に進むかわからない。プロになれない選手も絶対たくさん出てくるけど、この時間を大事にしてサッカーと向き合い、日々自分と向き合い、戦っていってほしい。毎日の積み重ねが気づいた時には大きな差になる。ぜひ自分と向き合って頑張って。』


そう語り終わると、みんなで記念写真を撮ることに。U-18のトレーニング見学をしていた和歌山U-15の選手も加わり、みんなにとってサプライズな夢の時間となりました。



そして、選手から出た質問には、同じ1人の現役サッカー選手としてこんなアドバイスも。

『自分のパフォーマンスがうまくいかなかったり、自信を失ったり。まぁ・・そういう瞬間はいまだに自分にもある。そういう時って、自分自身が足りてない時。自分がピッチで何をすべきかっていうのが、クリアになってない。自信がないと、プレーも・・ね?思い切ったプレーができない時が・・。
多分みんなもあると思うんだけど。それは僕も一緒。
そういう時は、自分自身の強みは何なんだ?って、再確認している。そうするとトレーニングも変わってくる。
自分がどういう選手になりたいのか?どういうプレーヤーで今後進んでいきたいのか?そういうものをもっと君たちぐらいの年齢から強く持っていければ、プロになっても大きな土台になるし、苦しい時にとても大きな助けになると思う。
だからぜひ、そういう自分の強み、メンタルでもいいし、ドリブルでもいいしね、そういうものをぜひ培って欲しい、それが1つあるだけで大きく今後変わっていくと思う。僕は、そうやって、うまくいかない時はやってきた』



夢セレ終了後、U-18のトレーニングの様子を遠くに見つめながら、『いい経験させてもらった。言語化して選手に伝えるのって難しい。指導者のこと、逆にすごいなって思った。僕?僕は向いてない!(笑)』とスタッフの笑いを誘った香川選手。
最後は、『才能あるこの選手たちが、メンタリティ持ってくれたら“最高”になる!』と
言い残して、去って行きました。


香川選手に続き、世界で活躍することを目指して、セレッソ大阪アカデミーの選手たちは日々頑張っています。
ハナサカクラブへの温かいご支援をよろしくお願いいたします。