セレッソ大阪スポーツクラブ

関西サンライズリーグ2部 第14節 宇治FC戦|レビュー:

2022.07.23
2022年7月23日(土)高円宮杯 JFA U-15サッカーリーグ2022 関西サンライズリーグ2部 第14節
宇治FC 0-2 セレッソ大阪和歌山U-15
試合詳細 >
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対戦相手の宇治FCは現在リーグ首位の強敵。
終始、前線からボールを奪いに激しいプレスをかけてくるスタイルで、ボールを奪うとすぐにこちらのSBの背後にロングボールを放り込み、押し込んできます。こちらは自陣ゴールから短い距離のパスでゲームを組み立てつつ、ボールを失った後は、ボールホルダーへのプレッシャー、DFラインの背後のスペースを意識しながら試合を進めます。
得点は早い時間帯に生まれます。4分に左サイドを永井がドリブルで駆け上がり、ペナルティエリア付近で岡村羽にパス。岡村羽が中央に切れ込み、放ったシュートがバーに当たり、ゴールを奪います。早い時間帯に先制したことで、相手はプレスをさらに強めてきますが、選手たちは怖がらずにボールを受け、前を向き、技術でそのプレスを掻い潜り、相手をひっくり返していきます。
守備では粘り強さを見せ、相手にまともな形でシュートを打たせません。
ほとんどの時間を和歌山U-15のビルドアップvs宇治のハイプレスという構図で進んでいき、何度もプレスを掻い潜ってチャンスを作り出しますが、追加点は奪えず、前半を1-0で終えます。

ハーフタイムでは、相手がプレスに来ているなら、どの選手がボールを受けやすくなっているのか、誰が前を向きやすい状態になるのかを話し合い、整理します。
後半はGK野呂からのロングボールも織り交ぜた攻撃に、少しずつ相手DFも前に出る力が弱くなってきます。
54分にCKから小松が追加点を奪い、2-0。
点差は開きましたが、宇治FCはプレスを緩めず、緊張感のある状態が続きます。選手間の会話でも、集中力を保つような声が飛び交い、タフなゲームが続きます。
終盤も相手のプレスを掻い潜り、井上が決定機を迎えますが、惜しくもGKに阻まれ、追加点とはなりません。
試合はそのまま2-0で終了。
前期敗れた相手に、見事勝利を収めることができました。

前期は苦手としていたスタイルのチームでしたが、相手の強度の高いプレスにも怯むことなく、技術と個人戦術で立ち向かって行けるようになってきました。
試合後の選手たちの表情は晴れやかで、さらに自信を得たようにも感じますが、首位チームに勝っても浮かれた様子はなく、むしろ課題を感じている選手たちが多く、逞しくなってきたと感じさせてくれます。
次戦も前期に勝利できなかったサルパFCが相手なので、良い準備をして臨みたいと思います。

サポーターの皆様、保護者の皆様、関係者の皆様、応援ありがとうございました。


セレッソ大阪和歌山U-15コーチ 北口雄一