セレッソ大阪スポーツクラブ

日本クラブユース女子 準決勝 三菱重工浦和レッズレディースユース戦|レビュー:

2022.08.07
2022年8月7日(日)XF CUP 2022 第4回 日本クラブユース女子サッカー大会(U-18) 準決勝
セレッソ大阪堺ガールズ 1-0 三菱重工浦和レッズレディースユース
試合詳細 >
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本日、XF CUP 2022 第4回日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)ノックアウトステージ 準決勝 三菱重工浦和レッズレディース(関東⑤)戦がコーエィ前橋フットボールセンターで行われました。

試合は、相手に能力の高い選手が多く、縦に速い攻撃を仕掛けてきます。
対するセレッソも、攻撃の起点を作られないように注意を払いながら、2ndボールを回収してボールを動かしながら攻撃を仕掛けていきました。
序盤から中盤にかけては、お互いに一歩も引かずに一進一退の展開が続いていきます。
すると、前半も終盤を迎えた時間帯で試合が動き出します。
29分、自陣左サイドの深い位置でFKを与えると、このFKでゴールを狙われます。
ニアサイドに飛んだボールはGKの中田凪がセーブをしますが、ボールはこぼれてしまいます。
こぼれ球を押し込まれそうになりますが、相手よりも先に反応してCKへ逃れました。
30分、前のFKの流れからCKとなりピンチが続きますが、このCKをしっかり対応するとカウンターを仕掛けます。丸井がドリブルから相手ゴール前まで運びますが、惜しいところで相手にブロックされてしまいます。
しかし、このプレーを境に立て続けにチャンスを作り出しました。31分に相手陣地でスローイングを奪った飯田が佐藤へパス、このパスを受けた佐藤がシュートを打ちます。
32分にも佐藤が角度のないところからシュート、シュートはポストに当たり逆サイドの丸井が詰めますが、これはDFにブロックされてしまいました。
34分、相手GKのゴールキックを楠が跳ね返したボールで和田がDFラインの背後に抜け出しますが、これも再び相手DFにブロックされてしまいます。
最後に立て続けにチャンスがあったものの決め切れず、前半をスコアレスで折り返しました。

後半も、前半最後の良い流れを継続していきたいところでしたが、ハーフタイムで攻撃時の立ち位置を変えてきた相手に苦戦を強いられます。
36分、相手の攻撃をうまく抑えることが出来ずにゴール前に侵入されてしまうと、ゴール前の混戦から決定的なピンチを作られてしまいますが、ここは中田凪がビックセーブでゴールを守り抜きました。
このピンチの後も相手のペースで試合が進み、相手の圧力の前になかなかボールを前進させることが出来ません。ボールを失い、勢いを持って攻撃を仕掛けられる流れが続き、その間も何本かポストに当たるシュートも打たれてしまいます。
最大のピンチは61分でした。ゴール前に攻め込まれて、ゴール前中央で完全にフリーでシュートを打たれます。ここは相手のクオリティに助けられて、ギリギリのところで失点を免れました。
すると、ここから徐々に流れが変わり始めます。
65分、途中交代で入った中村が個人技から右サイドを突破してクロス、このクロスは丸井がうまくミート出来ませんが、こぼれたところを佐藤が押し込みます。
先制点かと思われましたが、ここはオフサイドの判定で惜しくもゴールとはなりませんでした。
試合開始から我慢の展開を続けてきましたが、歓喜の瞬間は最後に訪れました。
70分にハーフライン付近でFKを獲得します。
キッカーの米田が絶妙なボールをゴール前に入れると、そのボールにCBの楠がフリーで走り込みます。
米田のボールに楠が触れることはできませんでしたが、この動きに相手GKが判断に迷い、一歩も動くことが出来ずにボールはゴールに吸い込まれ、最後の最後で試合を決定づける先制点を奪うことに成功しました。
残り時間、相手の猛攻を受けますが全員で守り抜き、1-0でタイムアップ。
この結果、明日に行われるJFAアカデミー福島(東海①)との決勝戦へと駒を進めることとなりました。

技術面や試合運びなどで課題はたくさんありましたが、試合を勝ち切るタフさや結束力は試合を重ねるごとに成長が感じられます。
タフなゲームが続き、選手達の疲労度も非常に高くなっていますが、限られた時間の中で良いパフォーマンスを発揮できるように最善の準備をしていきたいと思います。

本日も保護者の皆様、関係者の皆様、サポーターの皆様、温かい応援ありがとうございました。


セレッソ大阪アカデミーGKコーチリーダー 上野秀章