セレッソ大阪スポーツクラブ

関西サンライズリーグ2部 第12節 Vervento京都F.C.戦|レビュー:

2023.05.14
2023年5月14日(日)高円宮杯 JFA U-15サッカーリーグ2023 関西サンライズリーグ2部 第12節
セレッソ大阪和歌山U-15 1-0 Vervento京都F.C.
試合詳細 >
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今節から始まるリーグ後半戦。前回対戦でドロー決着だったVervento京都FCとの一戦は、小雨が降る中、緊張感の高いゲームとなりました。

相手はピッチ中央でブロックをつくって待ち構え、こちらのパスを中盤で奪うや否や、縦に早く攻めてきます。しかし、その分こちらがボール保持する時間が長くなり、序盤から相手を押し込むことに成功します。
高い位置を取ったSB植林のパスから多くのチャンスを作り出し、FW岡村羽がシュートを放つなど、徐々に得点の雰囲気が生まれてきます。
先制点は21分に生まれます。FW堂前のボールキープをきっかけにペナルティエリアまで前進し、MF前田にボールを下げます。狙いすましたミドルシュートをゴール左隅に決め、1-0に。
その後、推進力を強めてくるVervento京都FC。セットプレーや相手のロングボール攻撃にも、GK相尾が勇敢に飛び出し、安定した守備で1-0のまま前半を終えます。

ハーフタイムでは、良い守備ができているので、継続すること。ビルドアップのテンポや背後へのランニングの質を高めることを強調。
しかし、後半は立ち上がりから相手の勢いに押され、なかなかボールを繋いで前進することができません。
迫力を増す相手の中盤の守備をうまくひっくり返すことができず、相手ゴールに近づけない時間が続きます。推進力のある相手の攻撃にも苦しい状態を強いられますが、全員が最後まで警戒心を持ちながら身体を張り、チャンスをつくらせません。最後まで粘り強く戦い、1点のリードを守り抜き、タイムアップ。今シーズン初の連勝となりました。

今回は前半と後半で内容が一変し、それぞれ異なる課題を感じさせられました。相手を押し込む時間が長かった前半は決定機演出力と得点力。後半はボールキープ力やキックの精度に著しく欠けていました。苦しい状態が続いても体を張って耐える力がついてきたことは素晴らしいですが、その苦しい状況を自分たちでつくってしまっていることも事実。
技術に加えて、ボールへの執着心や相手との駆け引き、ゴールへの貪欲さをより一層磨いて次の試合に挑みたいと思います。

5月下旬からはクラブユースが始まり、サンライズリーグは一時中断。7月からの再開となります。
保護者の皆様、関係者の皆様、サポーターの皆様、遠方での雨の中、応援ありがとうございました。



(セレッソ大阪和歌山U-15コーチ 北口雄一)