セレッソ大阪スポーツクラブ

関西サンライズリーグ2部 第14節 京都JマルカFC COMRADE戦|レビュー:

2023.07.09
2023年7月8日(土)高円宮杯 JFA U-15サッカーリーグ2023 関西サンライズリーグ2部 第14節
セレッソ大阪和歌山U-15 1-1 京都JマルカFC COMRADE
試合詳細 >
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気温28℃、湿度88%と非常に蒸し暑いコンディションの中、さらに小雨も降り、滑りやすいピッチ状況でのゲームとなりました。

対戦相手の京都JマルカFCは、FWとCBに身体能力の高い選手がおり、カウンターやセットプレーが武器のチームです。
キックオフから、京都JマルカFCは前線から激しいプレスでボールを奪いに来ます。それをこちらは落ち着いて相手の重心の逆を取りながら相手陣内に侵入していきます。特に相手ボランチとの駆け引きで優位に立ち、プレスをものともせずに前進していきます。しかし、ボールは保持できているものの、相手のDFラインの背後で効果的に受ける事ができず、得点チャンスをつくれません。フリーな選手へのパスを選択出来なかったり、相手DFとの駆け引きでオフサイドに引っかかってしまったりなど、好機を逃してしまいます。手応えと同時に相手の鋭いカウンターの脅威も感じながら迎えた20分、CKをヘディングで合わされて先制を許します。良い流れを感じた時間帯での失点でしたが、その後も慌てずに、テンポ良くボールを動かし、相手の重心を利用しながらゲームを組み立てます。28分にはコンビネーションから櫻井が前線に飛び出し、相手ペナルティエリアで後ろから倒されますが、ファウルなしの判定。徐々に相手にもダメージを与えているのが伺えるようにってきましたが、以降も前半で決定的なシーンをつくることは出来ませんでした。

後半は、ビルドアップ時の前線のボールの引き出し方を再確認して臨みます。相手は前半とは異なり、プレッシングではなく、自陣でブロックを組み、ボールを奪ってからダイナミックにカウンターを仕掛けて来ます。相手の縦に速い攻撃を警戒しつつ、前田や米田が潤滑油となり、相手のブロック内に侵入。また、少し京都JマルカFCの重心が下がり始めたところに、さらにCBの中村尚、小鯛も強気に前に出ることで、さらにチーム全体の距離感が良くなります。
すると、74分、その中村尚を起点に同点ゴールが生まれます。相手陣内でブロックを組む京都JマルカFCを押し込み、中村尚と井岡のコンビネーションで相手DFを前のめりにさせます。すかさず、その背後で松岡がボールを受け、シュートモーションに入ったところ、相手DFが処理を誤り、オウンゴールに。
幸運にも恵まれた同点弾でしたが、ビルドアップで中村尚が勇気を持って前に出たことから生まれたゴールでした。
その後も押し込む和歌山U-15に対して、ブロックからカウンターを狙う京都JマルカFC。少し脚が止まり始めた相手DFの背後で松岡がボールを受け、決定機を迎えます。しかし、シュートはネットを揺らす事ができません。
試合終了間際、展開はさらにオープンに。全員のハードワークからチャンスが生まれますが、得点は奪えず、1-1のままタイムアップとなりました。

今回のゲームでは、こちらの良さを消して戦ってくる相手を攻略する技術はまだ足りないことを感じさせられました。自陣でブロックを組む相手に得点することは簡単ではありませんが、そういう状況にさせてしまった事や、それでもつくったチャンスで得点を奪えなかったことは反省です。
勝利できなかった悔しさは、また次戦への糧に変え、成長して行きたいと思います。

保護者の皆様、関係者の皆様、サポーターの皆様、お足元の悪い中、遠方まで応援ありがとうございました。

(セレッソ大阪和歌山U-15コーチ 北口雄一)