セレッソ大阪スポーツクラブ

関西サンライズリーグ2部 第15節 MIOびわこ滋賀U-15戦|レビュー:

2023.07.16
2023年7月15日(土)高円宮杯 JFA U-15サッカーリーグ2023 関西サンライズリーグ2部 第15節
セレッソ大阪和歌山U-15 4-3 MIOびわこ滋賀U-15
試合詳細 >
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夕方、西陽が差し、まだまだ気温・湿度の高いコンディションでのゲーム。
対戦相手のMIOびわこ滋賀は、前線に個人技に優れた選手や背後への抜け出しに特徴のある選手がおり、スピードのある攻撃を警戒しなければなりません。

試合開始早々、ビハインドを負います。
キックオフ直後に与えてしまったCKをヘディングで合わされ、試合開始1分で先制を許してしまいます。
しかし、まだ試合は始まったばかり。慌てずにボールを細かく繋ぎながら相手のプレスをかいくぐり、相手陣内への侵入を試みます。
7分に連動したプレスで相手からボールを奪い、井岡からゴール前でフリーになった米田にパス。米田が冷静にゴール左隅に決め、早々と同点に追いつきます。
その後もボールを保持しながら前進していきますが、時折、相手の鋭いカウンターを受け、緊張感のある時間が続きます。
30分にカウンターからPKを取られますが、シュートはポストに当たり、スコアは1-1のまま。
一進一退の攻防に、徐々に強度を増す試合展開。
35分には勝ち越し点が生まれます。前田のロングパスに抜け出した岡村羽がゴールに流し込み、2-1と逆転に成功します。
その後も相手陣内に攻め入り、ゴールを脅かしますが、シュートを打ち切れない場面が続き、前半終了。

後半は、ビルドアップの時のボール受け方や、相手陣内に押し込んだ際の後方のリスクマネジメントを確認し、臨みます。
55分にはスピードのある青谷をピッチに送り出し、青谷・片桐の突破力を活かして右サイドから仕掛け、押し込み始めます。
58分には、その右サイドへの攻撃から相手のハンドが生まれ、PKを得ます。それを前田が決め3-1としますが、61分には再びCKからゴールを奪われ、1点差に詰め寄られます。
しかし、さらに65分のCKをキッカー前田が直接ファーサイドに叩き込み、4-2に。
これで少しゲームを落ち着くかと思われましたが、67分、こちらのロングパスのセカンドボールを拾われてしまい、4-3に。
一度は突き放しますが、自分達のミスからMIOびわこ滋賀を勢いづかせてしまい、再び緊張感が高まります。
疲労が表れ始める時間帯でも、強度の高いゲームが継続。最後までMIOびわこ滋賀のカウンター、セットプレーに苦しめられますが、GK相尾を中心とした粘りの守備でゴールを許さず、4-3でタイムアップ。
序盤の失点で雲行きが怪しくなるゲームでしたが、なんとか勝ち点3を掴み取りました。

厳しい状況でも得点を奪い続け、勝ち点を積み上げることが出来た事は最も重要ですが、失点の数とその時間帯、内容からは目を背けられません。
リーグ戦は混戦を極めており、得失点差も順位に大きく影響することが予想されます。
最終節が終わった時、あの試合のあの失点は要らなかった、という振り返りはしたくありません。
1つの失点、1本のシュート、相手がボールを持っていること自体にも、全員が強い危機感を持ちながら戦っていきたいと思います。

保護者の皆様、関係者の皆様、サポーターの皆様、遠方まで応援ありがとうございました。



(セレッソ大阪和歌山U-15コーチ 北口雄一)