セレッソ大阪スポーツクラブ

関西サンライズリーグ2部 第16節 高槻ジーグFC戦|レビュー:

2023.07.23
2023年7月22日(土)高円宮杯 JFA U-15サッカーリーグ2023 関西サンライズリーグ2部 第16節
セレッソ大阪和歌山U-15 1-1 高槻ジーグFC
試合詳細 >
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強い風が吹いてはいますが、涼しさは感じられず、西陽の強さと高い湿度による厳しい状況下での試合。
高槻ジーグは、対戦相手によって柔軟に戦い方を変えてくるチームなので、しっかりと相手の動きを見て試合に入ることが重要となります。

試合はスローテンポで始まります。ボールは和歌山U-15が握り、高槻ジーグはプレスをかけてきません。ピッチ中央でブロックを作り、ボール奪ってから縦に早い攻撃を狙ってきます。相手は中央を固めてきますが、それでも前線の谷野・米田がブロックの間でうまくボールを受け、左サイドの松岡の突破力を活かして相手ゴールに迫ります。しかし、相手の固い守備を崩し切ることはできません。セットプレーからもチャンスがありましたが、互いに決定機を作れず、無得点のまま前半終了。

ハーフタイムは、相手のブロックを崩すための修正を加えます。

SHの岡村羽をFWにし、周囲を活かしながら相手の背後を突ける小村をピッチに送り、推進力を強めます。しかし、後半開始早々、相手陣内で与えたFKで失点。風で伸び、バウンドしたボールがそのままゴールに吸い込まれ、先制を許す展開になります。
得点が生まれたことで、スローテンポの試合に、ようやく火が点きます。櫻井、片桐の両SBが高い位置を取り、縦へのスピードを早めていきます。63分にやっとゴールの気配がするビッグプレー。左サイドで前を向いた松岡の鋭い中央へのパスを宮井が落とし、岡村羽が強烈なミドルシュート。ボールはポストに弾かれ、ゴールを奪うことはできません。しかし、迫力のある好プレーがチームに勢いをもたらします。
78分右サイドへの展開をSB片桐が高い位置へ持ち上がり、クロス。タッチライン付近からの、距離のある難しいクロスでしたが、これがペナルティエリアに入ってきた岡村羽にピタリ。ヘディングでうまく合わせ、同点ゴールを奪います。
試合終了まで残り数分、さらにギアを上げます。縦に推進力のある攻撃で、相手陣内に攻め込みますが、シュートは打ち切れず。相手はこちらの陣内に蹴り出します。その後も相手陣内に侵入していきますが、ブロックを崩し切ることができず、タイムアップ。
1-1のドローという結果になりました。

今回は、なかなかエンジンがかからず、本来の力を発揮し尽くしたとは言い難いゲームでした。
夏の高い気温と湿度、長距離移動もあり、この時期にベストな状態で試合に臨むことは簡単ではありません。しかし、徹底した自己管理力とタフな精神力を身につけ、より良い選手になるためにはとても重要な時期です。まだまだ暑い中での戦いが続きますが、良いパフォーマンスを発揮できるように、チーム全員で努力していきます。

今回も、保護者の皆様、関係者の皆様、サポーターの皆様、猛暑の中、遠方まで応援ありがとうございました。

(セレッソ大阪和歌山U-15コーチ 北口雄一)