セレッソ大阪スポーツクラブ

2020年度ハナサカクラブ総会レポート

2021.03.30
3月13日(土)に2020年度ハナサカクラブ総会をZoomを使用して開催いたしました。
(以下は、3月13日時点での情報に基づいた内容となっております。)

当日のアジェンダはこちら⇒



◆藤田信良代表理事挨拶
本日は2020年度ハナサカクラブ総会にご出席いただき、また常日頃からハナサカクラブの活動にご協力いただき、ありがとうございます。
私は2020年6月に一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブの代表理事に就任いたしました藤田でございます。
ハナサカクラブ総会の開催に当たり、少し時間をいただいて、ご挨拶を致したいと思います。
セレッソ大阪スポーツクラブは、育成を旗頭に2010年に設立以来、10年を経て、その陣容と組織を着実に拡大し、カテゴリーを広げ、日本でも有数のスポーツクラブとして存在感を示してきました。
しかしながら、その過程において株式会社セレッソ大阪との間で、機能の重複が生じ、コミュニケーションの欠如から少しづつ双方の想いにも齟齬が生じてきました。
2020年度はコロナ感染症の影響で、市民生活にも多大な影響が生じ、両社共に多額の赤字経営をやむなくされております。
そこで、前年に作成した中期計画を抜本的に見直し、コロナ禍での生き残りを図ることとしました。
One Cerezoを命題に、両社協働で中期計画の策定と並行して、あらためてクラブとしての理念とビジョンをブラッシュアップし、新たに8つの行動指針も設定しました。
そして昨年10月から、両社社員に対し、森島社長が中心となり、合同研修を実施し、クラブ理念を確認しあいました。

当クラブの1丁目1番地である育成部門においては、昨年12月に宝田沙織さんがUSAに、林穂之香さんがスウェーデンに、プロのサッカー選手として、海外移籍を発表しました。
お二人の記者会見に立ち会い、夢の実現に向かって真っすぐに進む姿勢と決意に勇気をもらうとともに、あらためて育成への想いと責任を痛感しました。
一方、男子のカテゴリーからは、Jリーグ選手は毎年輩出するものの、日本代表はおろか、セレッソ大阪のトップチームで今年活躍が期待される選手は、丸橋祐介、瀬古歩夢、西尾隆矢、山田寛人、中島元彦と数名であり、さらに世界へ飛躍したのは南野拓実以来、輩出できておりません。
今一度、育成の方法・仕組みを再構築すべき時期が来たのでは、と感じていました。
そこで、育成部門の責任者としてトップチームの強化部長である梶野智さんに育成部長を兼務いただき、かつ当社団法人の理事に就任いただきました。
育成現場の責任者であるアカデミーダイレクターには丸山良明さんに要請しました。
肝心かなめの技術指導者として、風間八宏さんを招聘し、技術委員長として就任いただきました。
新体制のもと、風間技術委員長を中心に、新しいメソッドでセレッソの育成の仕組みを再構築し、3年後、5年後には大きな花が咲き続けることを信じています。

一方、レディースですが、セレッソ大阪としては、2021年度のプロ化すなわち.WEリーグへの参加は見送りました。
2021年4月には「女子プロ化推進室」を立ち上げ、必要経費を含めた実態を精査し、新たなスポンサーの獲得をおこない、2年後にはプロ化へのGo、Stopを再度判断したいと思っています。

また、2016年に募金団体を設立してスタートした長居球技場の改修計画、すなわち桜スタジアムプロジェクトは、昨年12月には建設資金の調達にめどがつき、工事も順調に進んでおり、2021年3月には竣工いたします。
ご寄付いただきました皆様方には深く感謝いたします。
そして4月からは、私たちセレッソ大阪スポーツクラブが指定管理者として30年間の管理運営を担う計画であります。
運営における収益の大きな柱であるネーミングライツは、株式会社淀川製鋼所さまがスポンサーとして契約していただきました。
これからは、「ヨドコウ桜スタジアム」として、サッカーをはじめとするスポーツの試合はもちろん、施設を使ったイベントやスクール事業等の文化交流の場として、またコワーキングスペースの開設等のビジネス交流の場としても地域に貢献していきたいと思っています。
ハナサカクラブの運営に関しては、2021年度もコロナ感染症の影響は続くと推測いたしますが、可能な限りの活動を行っていきたいと思っています。

今後ともハナサカクラブの運営にご協力よろしくお願いいたします。




◆風間八宏アカデミー技術委員長挨拶
いつもご支援・ご協力本当にありがとうございます。私の方からは、これからの取り組み、今現在取り組んでいることを少し説明させていただきたいと思います。
私が来てから2ヵ月ちょうどくらいですが、今一番大切なことは、自分たちの目を揃える、指導者の目を揃える、メソッドを全員でしっかり理解して、繋がっていくことだと思っています。
そのために週2度、スクールスタッフそれからアカデミースタッフに対して、日にちを分けて講習会というトレーニングをしています。
だいぶこの2ヶ月でそれぞれの目がかなり揃ってきたところです。そしてトレーニングの内容もかなり変わってきていると思います。
そして何より大事なことは子どもたちに伝える技術。これをしっかりやっていこうと今みんなで統一しているところです。

それは1つは、「自分でみせる力、デモンストレーション」、そしてもう1つは「言葉でしっかり伝えること」、そして「映像化して分かりやすく伝えること」です。
この3つの伝える技術を全員でレベルを上げていこうとしています。
それによってグループに隠れない、個々がはっきり見えるそういう集団を作っていきたいと思っています。
そして、その次に新しい仕組み作りを進めていきます。この仕組みがなければ、なかなか子どもたちを見つけることが出来ませんし、そして周りの方々の協力がないと仕組み作りは出来ないということで、
1つはセレッソの中を1つにすること。スクール・アカデミーというカテゴリーを取って1つにして全員で選手を生み出そうと考えています。
もう1つは、地域の人たちにもそれを同じようにお願い出来るような体制を作っていこうと考えています。

その中の1つとして、4月から「スペシャルトレーニング」というものを始めていきます。
「スペシャルトレーニング」とは年齢・性別、こういうものを関係なく、技術に特化した選手を選んで、指導者全員で見ていく、そして技術を高めていくという試みです。
最初はセレッソの中から選んでの運用になると思いますが、ゆくゆくは地域でも、そういうものをしっかりやっていって、指導者同士多く繋がれるように、大きな枠組みで考えられるようにしていこうというところで動いています。
その中からセレッソのエース、森島社長が付けていた「8番」ですね。こういう選手がどんどん出てくるようにやっていきたいと思います。
この2つ、「指導者の技術アップ」そして、「新しい仕組み作り」これはまだまだ続いていきますが、この2つを軸にしっかり選手を育てる、あるいは見つけていく。こういう作業をしていきたいと思っています。
そして、ハナサカクラブの皆さん、ご協力いただいている皆さんに対して、今度は我々がどんな活動をしているか、もっともっと知って頂きたいと思いますので、限定ではあると思いますが、映像の配信をどんどんしていくつもりです。

また、できればグラウンドにも皆さまに来ていただいて、トレーニングを見たり、色々な話を聞いていただいたりしたいなという風に思っています。
もっともっと密に、身近な関係を、しっかり作っていきたいと思っています。
このまま我々のクラブを温かい目で見守って応援していただきますようよろしくお願いいたします。




◆丸山良明アカデミーダイレクター 今年度アカデミー方針報告
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◆アカデミー事務局 今年度スタッフの紹介
資料はこちら⇒


〇新任スタッフご挨拶



■U-18監督 島岡健太
はじめまして、島岡健太と申します。今シーズンよりU-18監督兼技術リーダを務めさせていただきます。
冒頭からあったように、このセレッソ大阪アカデミーから今まで見たことないような選手が育っていけるようなそんな環境をみんなで一緒になって作って行ければと思っております。
どうかよろしくお願いいたします。



■U-18コーチ 濱田武
みなさん、こんにちは。今年からU-18でコーチをさせていただくことになりました、濱田武と申します。
自分自身、セレッソ大阪のアカデミー出身で、トップに昇格して17年間プロサッカー選手として生活することが出来ました。
自分を育ててくれたセレッソ大阪に恩返しできるよう頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



■西U-15コーチ 瀧田裕馬
こんにちは。西U-15のコーチを担当することになりました、瀧田裕馬と申します。
私自身、小学校のころからセレッソに入団して、セレッソに育てていただきました。
そんなクラブで、また次は指導者としてこのクラブに関わっていけるということですごくうれしく思います。
セレッソのために全力を尽くしてやっていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。



■U-12コーチ 上加世田航也
こんにちは。U−12のアシスタントコーチに決まりました、上加世田航也と申します。
私自身、U-12出身でもありこのクラブには自分にとって1番の大きな夢を与えてくれました。
それを次は指導者として1人でも多くの子供達に夢を与え世界に羽ばたく選手を育てていきたいと思います。
たくさんの人への感謝の気持ちを忘れず取り組んでまいりますので応援のほどよろしくお願いいたします。



■GKコーチ 相澤貴志
みなさん、こんにちは。今年度アカデミーGKコーチとなりました、相澤貴志と申します。
セレッソ大阪には2008年トップチームでプレーさせてもらいました。
またこうして、セレッソのエンブレムを胸に、アカデミーの選手育成に携われることを非常にうれしく思っております。
皆さんが長年待ち続けている、アカデミーからトップチームに昇格し、長年活躍し続けられるGKの育成を目指して日々選手と全力で向き合っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。



■GKコーチ 稲田康志
みなさん、こんにちは。稲田康志と申します。私自身、セレッソ大阪アカデミー出身でございまして、その後大学を経て、Jリーグのチームをいくつか渡り歩いて、現役を引退し、こうしてまたセレッソ大阪のクラブに戻ってくることが出来ました。
そのことを私自身大変うれしく思っております。セレッソというクラブは僕にとって特別で、セレッソ愛というものを強く持っておりますので、セレッソというクラブにこれから精いっぱい尽力して未来の選手を育成するために頑張っていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。



■トレーナー 安達大輔
こんにちは。今シーズンからアカデミートレーナーをさせていただくことになりました。安達と申します。
私自身、トップチームでの経験はありますが、育成年代でのトレーナーは初めての経験になります。
セレッソ大阪という歴史のあるクラブに関わることが出来て大変うれしく思います。
セレッソのために自分の力の限り尽くしていこうと思いますのでよろしくいお願いいたします。



■トレーナー 花木滉司
今シーズンより、アカデミーのトレーナーをさせていただくことになりました花木滉司と申します。主にU-18を担当させていただきます。
トレーナー6名全員でカテゴリーを問わずアカデミーに所属している選手を全員でサポートしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。



◆竹花監督 セレッソ大阪堺ガールズシーズン報告



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◆ハナサカクラブ事務局 2020年度ハナサカクラブ収支報告
資料はこちら⇒

◆ハナサカクラブ事務局 ハナサカクラブ特待生制度について
資料はこちら⇒




◆藤本康太アンバサダー挨拶
皆さん、こんにちは。セレッソ大阪アンバサダーの藤本康太です。いつもセレッソ大阪のトップチーム、セレッソ大阪のアカデミーをご支援・ご声援いただきありがとうございます。
現在、セレッソ大阪のトップチームには、ハナサカクラブのご支援を受けて昇格をし、在籍している選手が7名いるのですが、昇格して終わりにするのではなく、感謝の気持ちやアカデミー出身であるという誇りを持ちながら、
今のアカデミーに所属している選手たちへの憧れや目標により一層なれるようにと、そして恩返しをするという意味も込めまして、選手の各試合の勝利給の1%をハナサカクラブに寄付してもらう形になりました。
この話をアカデミー出身者7名に相談させてもらったところ、みんな快く引き受けてくれ、みんな少しでもアカデミーの力になれればということでした。
微力ではございますが、アカデミーとトップチームが繋がっていると感じてもらうと同時に、セレッソ大阪の未来を支える多くの選手が出てきてくれることを願っております。



◆質疑応答
Q1.weリーグ参加について詳しく教えてください

藤田代表理事
昨年の.WEリーグ参加の際に手を挙げませんでした。理由は2つあります。
1つは選手の問題で、.WEリーグの加盟基準の問題でプロ契約を15名締結しないといけないのですが、セレッソ大阪堺レディースは学生中心で構成されているため、現時点では学生とプロ契約するのは早いと判断しました。
2つ目は費用の問題です。いかほどかかるのか、トップチームに影響を与えるようであれば問題もあるため、.WEリーグの実態を掴み切れていない部分が多くありました。
それを4月から女子プロ化推進室というプロジェクトチームを作りまして、正式にこの秋から動く.WEリーグの実態を掴み、それを我々が負担するだけの力がクラブにあるのか、.WEリーグはチーム名にネーミングライツを付けることも出来ますのでその兼ね合いも考慮しつつ、
色んなコストとそれをまかなうための段取りをきっちりやった上で、もう1度2年後にGoかStopかを決定したいということを考えております。
気持ちは非常に前向きで、選手たちにも全選手集めて私の方から説明をさせていただきました。
育成で頑張って、今年一気に10名プロ契約になりましたが、そういう育成型クラブを目指すのか、また再度.WEリーグに参戦して彼女たちを呼び戻してまた闘うことが出来るのかしばらく真剣に検討したいと思っています。

Q2.U23の総括と今後エリートリーグ参加検討について考えを教えてください。

丸山アカデミーダイレクター
U-23は2016年から5年間参戦してきましたが、多くの選手たちの成長に繋がったという手ごたえを感じています。
実際私自身も昨年シーズン途中監督に就任し、多くの試合をさせていただく中で、若い選手にとっての実戦経験の場として、物凄く良い場であるというのは実感としてあります。
特に、高校生年代や、今活躍している西尾、昨年であれば藤尾もトップチームに関わったということで、育成のところに関しましては手ごたえを感じておりましたので、クラブとしては継続して参戦したかったのが本音です。
それに代わるエリートリーグにつきましては、トップチームとアカデミーで議論して参りました。
現状、U-21のエリートリーグに関しましては、参加チームの状況、実態を掴んだ上でも遅くはないのではないかということで、今シーズンに関しては参戦を見送らせていただきました。
そして、U-17のリーグ戦に関しては、全チーム参加ということで、ユース年代はまた良い経験が出来ると期待しております。

Q3. 冒頭藤田さんから、「3年後5年後を楽しみに」とありましたが、アカデミーの選手からトップへ昇格数など3年後、5年後に具体的に数字で目標がたっているのですか?

丸山アカデミーダイレクター
数字のことに関しましても色々な協議をさせていただきました。それぞれ立てるメリット、デメリットも出てくるなという中で、現状3年後、5年後何人トップチームに上げるなどの具体的な数字は設定しておりません。
ただし、スクールからアカデミー、トップチームまで一貫した指導をしていくという中では、近い将来多くの選手を輩出する手応えを感じております。



2021年度ハナサカクラブご支援(ご入会)頂ける方はこちら⇒