セレッソ大阪スポーツクラブ

桜なでしこ物語

桜なでしこ物語|第16回 2016年、なでしこリーグ2部に参戦

2019.10.07
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2016年、なでしこリーグ2部に参戦

 3年間戦ったチャレンジリーグに別れを告げ、2016年はなでしこリーグ2部で戦うことになった。日本女子サッカーのトップリーグ・なでしこリーグ1部を目ざす、強豪ひしめくなかでの戦いが始まった。

 2010年に活動をスタートした当時、中学1年生だった1期生は高校を卒業。同時にアカデミー(育成組織)も卒業となり、福永絵梨香、松原志歩、西田明華、古澤留衣、玉櫻ことのの5選手がクラブとアマチュア選手契約を結んだ。セレッソ大阪堺レディースは新たなステージに入ったのだ。「2020年にはなでしこ1部でプレーしていること」という明確な目標を掲げての新たなスタートとなった。

 開幕戦と第2節はいずれもアウェイでの試合だった。第1節の日体大FIELDS横浜戦(3月27日@ニッパツ三ツ沢球技場)は先制され、直後に追いついたものの、そのあと連続失点して敗戦となった。続くニッパツ横浜FCシーガルズ戦(4月2日@ニッパツ三ツ沢球技場)もリードを許し、矢形海優のファインゴールで同点にするもドローに終わった。開幕から勝てないのは、1年目、2年目のチャレンジリーグでも経験していた。

2016年なでしこリーグ2部の開幕戦、日体大FIELDS横浜戦のスターティングメンバー。

【その後】
 歴史の節目となった2016年。なでしこリーグ2部に参入したこともそうですが、アカデミーを卒業してアマチュア選手が誕生したことが印象に残っています。高校を卒業し、それぞれに進路を決めた選手たち。福永絵梨香選手はセレッソ大阪スクールコーチとしてクラブと契約、選手と指導者の両方の道を歩むことになりました。

 文・橫井素子