セレッソ大阪スポーツクラブ

高円宮杯U-15関西プレーオフ 1回戦 Wizards FC戦|レビュー:

2023.11.03
2023年11月3日(金・祝)高円宮杯JFA第35回全日本U-15サッカー選手権大会関西地域プレーオフ 1回戦
セレッソ大阪和歌山U-15 0-3 Wizards FC
試合詳細 >
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高円宮杯関西地域プレーオフ1回戦は、80分で決着がつかなければ即PKのトーナメント形式での一戦。
11月に入ったとはいえ、気温は23度と高く、陽射しの強い状況でのゲームとなりました。

ボールを保持しながら前進を試みる和歌山U-15に対し、Wizardsはカウンター狙い。ブロックを構え、ボールを奪った瞬間にロングボールを前線に送り、スピードのある選手たちが攻撃を仕掛けてきます。
まだ試合が落ち着かない序盤、前半6分に右サイドをスピードで突破され、クロスをファーサイドで叩き込まれ、先制されてしまいます。
出鼻を挫かれる展開となりましたが、和歌山U-15は慌てず、落ち着いてボールを前進させていきます。
しかし、相手の逆をとり、背後を突くプレーの精度を欠き、思うようにチャンスをつくり出すことができません。
27分にようやく決定機を迎えます。右サイドを青谷、小村のコンビネーションで崩し、中央の岡村羽にパス。岡村羽のシュートはゴールを奪えませんでしたが、徐々に相手の脅威となるプレーが増えていきます。
中村尚のロングパスを松岡がエリア内に持ち込むなど、少しずつ攻撃の手応えを掴み始めます。
しかし、前半終了間際に再び失点。自陣でボールを奪われ、ペナルティエリア外からのシュートこぼれ球を押し込まれ、2点のビハインドを負ってしまいます。

ハーフタイムには落ち着いて戦うこと、相手チームはどこにポジションを取り、何を狙ってきているのかを整理します。

後半開始後すぐに決定機を得ます。松岡のミドルシュートが相手ゴールポストを叩き、こぼれ球を岡村羽が詰めます。これもゴールネットを揺らすことはできませんが、チームに勢いをもたらします。
前半よりも相手のプレー強度が落ちたこともあり、ビルドアップがスムーズになります。相手のブロックを掻い潜り、前進。
ですが、ラストパスが相手の密集地を越えられず、シュートレンジまでボールを運ぶことはできません。
相手のハードワークの前にシュートチャンスを作り出せず、こちら側に焦りが見え始めた70分でした。カウンターで左サイドから抜け出した相手に上げられたクロスボールを弾き切れず、こぼれ球を決められて0-3とされてしまいます。
残り時間は10分。ここで諦めるわけにはいかない和歌山U-15はさらにギアを上げます。後方のビルドアップのテンポを上げ、積極的に背後を狙っていきます。中央、サイドと果敢に攻撃を仕掛けますが、相手の体を張った守備ブロックを攻略することはできず、3-0のまま試合終了。
高円宮杯関西予選は1回戦で敗退となりました。

試合を通じて、チャンスをモノにする力、危険なポイントをカバーする力は相手チームの方が上回っていました。
これまで磨いてきた技術も、ビハインド状況、相手のハードワークを上回ることができず、非常に悔しい敗戦です。
そして、残念ながら、この試合が3年生の公式戦最終試合となってしまいました。まだU-15での活動は続くので、また各選手達の次のステージに向け、日々研鑽していこうと思います。

本日もサポーターの皆様、保護者の皆様、関係者の皆様、温かいご声援ありがとうございました。



(セレッソ大阪和歌山U-15コーチ 北口雄一)