セレッソ大阪スポーツクラブ

レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)への練習参加 2週目

2023.09.19
ブラジルに渡り2週間が経ちました。
レッドブル・ブラガンチーノの選手やコーチングスタッフ、クラブスタッフの皆さんの暖かい歓迎のおかげで、クラブ施設での生活にも慣れてきました。



心配していた食生活もクラブの調理師さんや栄養士さんのシンプルかつ工夫された食事メニューで、楽しく味わえています。レッドブル・ブラガンチーノでは、こちらの食堂で朝食、昼食、間食、夕食、夜食の5回食事提供が行われています。
また、この食堂ではカテゴリーを越えて、選手やスタッフの交流の場にもなっており、いつも明るい声が聞こえてきます。セレッソの選手たちも活動をともにする仲間たちと心休まるひと時を過ごします。



しかしながら、ピッチの上では言語や文化の壁を越えて、いかに早く環境に適応し、自分の価値を高め、周囲の信頼を得られるか?を必死に考え、プレーで表現すべくチャレンジします。わかる範囲の英語や身振り手振りでコミュニケーションを取りながら、名前を覚え、意思疎通を図ります。



そして、2週目からはU20での練習の機会もいただいております。U17でのパフォーマンスに一定の評価をいただきながらも、まだまだお試し期間であると認識し、一回り体の大きなU20の選手たちに必死に食らいつきます。プレー強度の高さや、日本人選手とは異なるプレーのリズムやボディコンタクトに戸惑いながらも一日ごとに学び続けている姿を見ることができています。



週末にはU20のトレーニングマッチに出場する機会もいただきました。自分のプレーに対する手応えを感じながらも、もっとプレーしたかったと話す選手たち。そのプレー時間を確保するためにできることは何か?与えられたプレー時間の中でもっとできることはなかったか?その問いの中に自分の課題を見出し、今日もトレーニングに励んでいます。



練習外の時間には週2回ポルトガル語講座を実施しています。初回はU20のコーチで、以前トップチームのフィジカルコーチとしてロアッソ熊本に在籍されていた万里夫(マリオ)コーチに挨拶や自己紹介などの基本的なポルトガル語や、ピッチ上で使う表現について教えていただきました。その次のトレーニングでは、早速習った表現を使い、ボールを要求するなど、積極的にチームメイトとコミュニケーションをとっている姿がありました。



練習がオフとなった日曜日には、YANMAR SOUTH AMERICA INDUSTRIA DE MAQUINAS LTDA.様のご好意で、サンパウロ散策に連れて行っていただきました。
サンパウロ市内を歩き、日本料理もご馳走いただきました。久しぶりの日本食に選手たちもテンションが上がっていました。また、パカエンブー大通りの端に位置するパカエンブーサッカースタジアム(Estádio Municipal Paulo Machado de Carvalho)内のサッカー博物館にも訪れることができました。



博物館内では、実際に使用されていたトロフィーやユニホーム、ボール、シューズ、フラッグなどの展示物、ブラジルサッカーの歴史を作り上げてきた選手たちの写真や映像を見ることができました。短い滞在時間ではありましたが、その中でいかにサッカーがブラジル生活する人々の生活に根付いているかを垣間見ることができました。



今回の練習参加にあたりご助力・ご協力いただく皆さまに改めて感謝しつつ、ブラジルサッカーの歴史の大きさやそこに生きる人々の生活に触れ、また選手とともに一回り大きくなれるように前に進んでいきたいと思います。

クリエイティブパフォーマンスマネジャー 安食知典