セレッソ大阪スポーツクラブ

レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)への練習参加 4週目

2023.10.11
10月4日(水)午後18時、木實選手、平山選手が無事帰国しました。
1ヶ月に渡るレッドブル・ブラガンチーノでの練習参加から充実した表情で帰ってきました。




それでは、内容の濃い最終週を振り返りたいと思います。
最終週はU20として、レッドブル・ブラガンチーノのトップチーム・U23合同とのトレーニングマッチに参加しました。木實選手がトップ下、平山選手は右サイドバックで途中出場し、30分余りプレーしました。




現在ブラジル一部リーグセリエAのリーグ戦2位に位置するトップチームにボールを握られゴール前に攻め込まれる場面が多くなる展開の中、U20の選手たちは必死にボールに食らいつきます。その30分の中で自分の価値を証明しようと、木實選手は前線からアグレッシブにプレスをかけつつ、合計3本のシュートを放ちました。平山選手は粘り強く守備の対応をしながら、攻撃時には積極的に攻め上がり2本のクロス上げ得点を演出しようと試みます。



結果はトップチーム・U23合同に敗れ、二人はゴールやアシストという結果は残すことはできませんでした。試合後の二人の悔しそうな表情は印象的でした。
ブラジルで戦うプロ選手たちを相手に爪痕を残そうと準備してきた二人。試合の中で確かに通用する部分もあったが、その良いプレーの時間と回数はまだまだ少ない現実。言語も文化もプレースタイルも異なるチームに入った時にも、チームの中心としてプレーできるだけの圧倒的な力をつけるための新たな指標ができました。
また、今週もレッドブル・ブラガンチーノの計らいでトップチームのホームゲームの観戦に行かせていただきました。木實選手と平山選手はすっかり仲良くなったU17の選手たちと観戦しました。写真は平山選手本人が撮影したものをいただきました。



今回の対戦相手はリーグの上位を争うパルメイラス。パルメイラスには、弱冠17歳ながらチームのストライカーとしてプレーし、2024年夏にスペインのレアル・マドリーに合流する事が決まっているエンドリックが先発出場。試合もそのエンドリックが先制点を上げ、終盤にレッドブル・ブラガンチーノが追いつき、アディショナルタイムに逆転ゴールを決める劇的な幕切れとなりました。まさに二人の同世代がプロの世界で活躍する姿を間近に見て、感じるものも大きかったようです。




最後に滞在中親しくなったU20の選手たちと写真を撮りました。左の選手はルシアーノ選手で、トップチームでのプレー経験もある様々な球種のボールを蹴り分けるボランチの選手です。チームのムードメーカーで、二人にとっても兄貴分的な存在でした。右の選手はコロンビア出身のオスカー選手です。普段はクールな佇まいですが、サッカーになると鋭い縦パスと厳しいボディコンタクトでボールを奪うセンターバックの選手です。ブラジル国外からの移籍組とあって、同じ境遇の二人の事をいつも気にかけてくれました

木實選手と平山選手は帰国しましたが、今回の留学で出会った仲間たちとそれぞれの場所で自分を高め、近い将来世界のどこかのピッチで再会する事ができれば、それは素晴らしいことだなと思います。

今回のレッドブル・ブラガンチーノでの練習参加では、チーム遠征とは異なる経験ができました。クラブという枠を飛び出し、異なる文化、異なるサッカー理念の中で自分の価値を証明し、高めていく。まさに「プロとして生きていく」ために必要な様々な要素が問われた1ヶ月だったと思います。自分の培ってきた技術、持っている武器を見つめ直し、これから何を伸ばしていくべきか。ブラジルでの様々な出会いの中で二人とともに作り出した新たな基準で、これからの日常に向き合っていきたいと思います。

ヤンマーホールディングス株式会社の皆様、レッドブル・ブラガンチーノの皆様、ハナサカクラブの皆様をはじめ、本練習参加に関わって頂いた全ての皆様。
ご支援頂きありがとうございました。
選手/指導者ともに今回の練習参加の経験を、今後に活かし、次の世代に繋いでいきたいと思います。

クリエイティブパフォーマンスマネジャー 安食知典

■「レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)への練習参加 1週目」はこちら
■「レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)への練習参加 2週目」はこちら
■「レッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)への練習参加 3週目」はこちら