セレッソ大阪スポーツクラブ

U-15女子リーグ関西(後期) ASハリマアルビオンユース戦|レビュー:

2023.07.03
2023年7月2日(日)JFA U-15女子サッカーリーグ2023関西(後期)
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15 4-0 ASハリマアルビオンユース
試合詳細 >
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本日、JFA U-15女子サッカーリーグ2023関西 第11節 ASハリマアルビオンユース戦が行われました。

セレッソは立ち上がりから積極的に攻めに出ますが、前向きになってスピードアップした時のスルーパスの受け渡しにミスがあり、相手ゴール前に侵入することができません。繋ぎの部分でもミスが見られプレーのテンポが上がりません。
守備に関しては、相手が早いタイミングで蹴り込んでくるロングボールへの準備・対応が悪く、DFラインを押し下げられます。また、そこからの二次攻撃でクロスボールを入れられますが決定的なピンチにならずに済みます。
前半立ち上がりはボールを落ち着かせることができず少し嫌な流れで試合が進みますが、10分を過ぎたあたりから個々がボールを扱う意識を見せ始めます。
15分、寺田が自陣から出した縦パスが相手にブロックされますが、そのこぼれを拾った平田が林優明にスルーパスを出します。林はそのまま持ち込みGKとの1vs1を落ち着いて決めて1-0とします。
その後も、前線の林優明と平田が相手の背後を取ることでCBを下げさせて相手陣内でプレーする時間が増えていきます。時間をかけずにボールを前向きにリレーできるシーンもいくつか見られ、最後のプレーが正確にできればシュートまで行けそうな場面が出てきます。
一方で、相手のロングボールやカウンターに対しては不安定な部分も見られます。25分には敵陣深くからの相手FKで、ロングボール1本から簡単にPA内に侵入され、GK関口が相手選手と1vs1になります。ここはシュートが正面を突いて、事なきを得ます。
33分、自陣からボールを運んだ酒本が左サイドに開いた平田へパス、リターンを受けてそのままPA内へ侵入します。クロスは相手に当たりますが、この跳ね返りを右足でシュート。これが相手DFに当たってゴールに入り、記録上はオウンゴールで2-0となります。

ハーフタイムには、ボールを扱う技術の正確さを再度確認し、味方と時間を合わせて相手を倒しにいくプレーを求めます。また、対応が曖昧になっていた相手のトップ下の選手のケアを確認して後半に臨みます。

後半5分、相手のビルドアップに対して右SBの西が前から一気にボールを奪いにいきます。パスで一旦は外されますが、ボランチの林と下高もボールにアプローチし、こぼれたボールをCB寺田も奪いに行きます。寺田が相手FWの前でボールを触り、これが相手最終ラインの裏に出ます。途中出場の山崎が相手DFと並走しながら上手く入れ替わり、GKと1vs1になってゴール。3-0と点差を広げます。
その後、セレッソは左サイドを中心に速い攻めを仕掛けますが、ミスからボールを失ったり、崩しきれなかったりというシーンが続きます。日差しが強くなって気温が急激に上がったこともあり、体力的に厳しく、お互いにボールが行ったり来たりというオープンな展開になっていきます。
後半19分には左サイドから相手の鋭いミドルシュートが放たれますが、関口が好セーブを見せます。また、相手のロングボールに対しても関口が積極的にスペースケアをすることでピンチを未然に防ぎます。
なかなかシュートまで行けない展開でしたが、後半29分、スルーパスがこぼれたところを山崎が拾い、この試合2点目を決めて4-0とします。

残り10分間、体力的に苦しい中でも積極的に前からボールを奪いに行きます。得点はできませんでしたが、無失点に抑えて4-0で勝利することができました。

前線の選手が積極的に相手の背後を狙うことでボールを引き出せたことは良かったので、それを個人・グループとしてさらに追求して、常に相手に脅威を与えるプレーを目指したいところです。また、相手をしっかり観て、武器であるボールを簡単に相手に渡さないことも並行して求めていきたいと思います。

暑い中、会場に駆けつけていただいた皆様、ご声援ありがとうございました。
リーグ戦は残り3試合となりますが、引き続き熱い応援をよろしくお願いいたします。

セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15監督 金澤史朗