セレッソ大阪スポーツクラブ

高円宮妃杯全日本 U-15 女子サッカー選手権大会 2回戦 藤枝順心サッカークラブジュニアユース戦|レビュー:

2023.12.11
2023年12月10日(日)高円宮妃杯 JFA 第28回全日本 U-15 女子サッカー選手権大会 2回戦
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15 2-1 藤枝順心サッカークラブジュニアユース
試合詳細 >
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高円宮妃杯JFA第28回全日本U-15女子サッカー選手権大会2回戦の藤枝順心戦が磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場サッカー場で行われました。連戦で疲れもありますが、自分達の目指している場所を確認し、もう一度気を引き締めて大事な試合に臨みます。
立ち上がりは、セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15がボールを保持して試合を進めます。早いタイミングで前線にボールを送り、相手の背後を狙いますがシュートまでは至りません。前半10分、GK関口がロングパスへ判断を変えて蹴ったゴールキックを牧之瀬が上手くコントロールして玉村へ送り、玉村もワンタッチで裏へのパスにしますが、ここは飛び出した相手GKに処理されます。直後にも四本のロングフィードが相手のクリアミスを誘い、玉村のシュートに繋がりますがDFのカバーに入られてしまいます。15分、相手に与えたCKを一旦はクリアしますが、ボールは再度キッカーに渡ってしまい、クロスを上げられます。中央の混戦からゴール至近距離でシュートを打たれますが、クロスバーに当たって助かります。セレッソのGKから始まるビルドアップに対して、相手は3トップと中盤2枚の5人を高い位置に置いて前進を阻んできます。17分には、自陣深い位置から四本が前線へロングボールを送ります。これを酒本→玉村→池田と繋ぎPA内へ侵入しますがシュートを打つことができません。相手の前線の守備に対して、セレッソは後方からのロングパスで前線にボールを供給して起点を作ります。
21分でした。左サイドからボールを動かして右サイドを崩しに行った展開で得たCK。ショートコーナーから中に送ったボールはこぼれて、四本がミドルシュートを狙います。この強烈なシュートをGKが弾き、詰めていた酒本が右足でゴールに蹴り込み先制します。
27分、ビルドアップで中央につけたボールを失いミドルシュートを打たれますが、ここは関口が手を伸ばしてストップします。ここから押し込まれる展開が続き、CKとFKでゴール前に迫られますが、全員で凌ぎます。意図的に人とボールを前進させられないことでDFラインの押し上げがしにくくなり、逆に相手のロングボールやクリアボールから起点を作られます。セレッソは縦パスから選手が前向きになり、FWが相手の背後を取りますが、タイミングが合わずオフサイドにかかります。前半残り時間、互いに決定機が無いままハーフタイムを迎えます。

ハーフタイムには、相手の守備のやり方に対するビルドアップで、立ち位置と観る場所を工夫することを確認をして後半に臨みます。

後半はセレッソペースで試合が進みます。DFラインから中央に入れたパスで攻撃のスイッチが入り、前線が相手の背後を狙います。池田が立て続けにGKと1vs1になりますが、シュートはGKに防がれます。7分にも竹田→池田→酒本と繋いで背後を狙いチャンスを作ります。CBが良い距離感でボールを持ち、相手を観ながら中央を狙うことでボランチとSHも相手のギャップや中盤の背中で受ける回数が増え、前線にスムーズにボールが渡るようになります。FWは背後を狙いますが、そこへのパスが合わず相手に引っ掛ける場面が多くシュートまで持っていけません。
57分、右サイドで得たFKを玉村が蹴ります。左足で蹴ったゴールへ向かうボールはそのまま流れます。最後は走り込んでいた寺田が押し込み貴重な追加点を挙げます。
このまま優位に試合を進めたいところでしたが、関口が後方から繋ごうとしたパスを相手にカットされシュートを打たれます。シュートはクロスバーに当たりますが跳ね返ったボールを相手に押し込まれ2-1とされます。
同点に追いつきたい相手は圧力を強めてきますが、セレッソはSHの中村・玉村が良い位置でボールを引き出し攻撃回数を増やします。26分には、縦パスを受けた池田がターンしながら相手を交わして加速し、ゴール前に走り込んだ途中出場の田村にパスを出します。田村はGKと1vs1になりますがコントロールが乱れてシュートを打つことができません。
その後もボールを奪いに来る相手に対して、自分達がボールを持つことで主導権を握ろうとします。その中で、自陣でボールを失いミドルシュートを打たれますが、相手に得点を許さず時間を進めていきます。
そして試合終了のホイッスル。何とか1点差で勝ち切ることができました。課題もありましたが、前向きに攻撃的に戦えたことは良かったと思います。また、次の試合に向けて良い準備をしていきます。

今回の磐田市での2連戦、ピッチ上で最後まで戦い抜いてくれた選手の頑張りはもちろんですが、出場機会の無かった選手や出場時間の短かった選手も仲間やチームのために全力を尽くしてくれました。また、ここに来られなかった選手も一緒に戦ってくれていたと思います。そうした選手達の思いを感じながら、また、残りの時間を大切にしながら全員で次の試合に向かいます。

本日も遠方まで駆けつけていただいた皆様、また遠くから応援してくださった皆様ありがとうございました。次週の準々決勝は滋賀での開催となります。引き続き応援をよろしくお願いいたします。

セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15監督 金澤 史朗