セレッソ大阪スポーツクラブ

日本クラブユース女子 決勝 JFAアカデミー福島戦|レビュー:

2022.08.08
2022年8月8日(月)XF CUP 2022 第4回 日本クラブユース女子サッカー大会(U-18) 決勝
セレッソ大阪堺ガールズ 1-0 JFAアカデミー福島
試合詳細 >
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本日、XF CUP 2022 第4回日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)ノックアウトステージ 決勝 JFAアカデミー福島(東海①)戦がアースケア敷島サッカー・ラグビー場で行われました。

試合は、JFAアカデミー福島のボールでキックオフ。
キックオフ時点で非常に気温が高く、過酷な環境の中での試合となりました。
最初のチャンスはセレッソに訪れます。
米田が攻撃参加で相手陣地へ進入してミドルシュート、このシュートはGK防がれてしまいますがCKを獲得します。
獲得したCKは中田昌が直接ゴールへ向かうボールを蹴りますが、これも相手GKに弾かれてしまいました。
立ち上がりからチャンスを作りましたが、これ以降はピッチを広く使い攻撃を仕掛けてくる相手にボールを持たれる時間が徐々に長くなっていきます。
セレッソはボールを持つ相手に対して、粘り強い守備から攻撃へ繋げて、和田の抜け出しや左サイドで飯田→和田→高山のコンビネーションからチャンスを作り出していきました。
お互いに譲らず、互角のまま試合が進んでいきますが、前半の最後にピンチが続きます。
アディショナルタイムにCKからゴール前で混戦となり、相手選手に押し込まれそうになりますが、杉本がゴールライン手前でブロックして防ぎます。
その直後にもDFラインを突破されて1vs1になりますが、名和のビックセーブで得点を許さず、スコアレスのまま前半は終了します。

スコアレスのまま迎えた後半、前半と同様の展開となります。
やや守備の時間が長くなり、奪った後もなかなかうまくボールを保持することが出来ずに我慢を強いられます。
苦しい中でも、58分に楠の縦パスで抜け出した和田が、ペナルティエリア内に進入して後ろから倒されるも、これはノーファールの判定で得点には繋がりません。
ここから暑さが一段と厳しくなり、主審が熱中症で交代するなど両チームの選手達にとっても非常にタフなゲームコンディションとなっていきました。
すると、試合開始から飛ばしてきた相手の足も鈍り出したところからオープンな展開となります。
63分にCKの2次攻撃から相手に決定機を作られるも、またしても名和のセーブでこのピンチの逃れると、最後にビックチャンスが訪れます。
終了間際の69分、複数人が絡んで左サイドを崩すと、飛び出したGKを外すように中へ折り返します。ボールを受けた和田が無人のゴールへシュートを打ちますが、ここは戻ってきた相手DFの必死のクリアで防がれてしまいました。
試合はスコアレスのまま終了して、10分ハーフの延長戦へと突入します。

延長では徐々に相手の背後や間を突きながら、攻撃を仕掛けられる回数が増えていきます。
延長前半は得点こそ奪えませんでしたが、攻撃で良い形が見え、守備も粘り強く対応することで少しずつ流れを引き寄せていきました。
延長後半に入ると良い流れのまま試合を進めていきます。
延長後半5分、歓喜の瞬間が訪れます。
相手陣地で中谷がこぼれ球に反応すると、こぼれたボールがDFとGKの間に落ちます。落ちたボールに中村が反応するも相手GKが一瞬早くクリアしますが、ボールは右サイドにいた佐藤の元へ、ボールを拾った佐藤が狙い澄ましてゴールに蹴り込み、待望の先制点が生まれました。
残り時間も守りに入ることなく、選手達は最後まで走り続けて、1点のリードをしたまま試合は終了。
XF CUPは初優勝となり、先日優勝したU-18に続きアベック優勝を達成することが出来ました。

この日も非常に厳しく、苦しい試合展開となりましたが、選手達が大会を通じて逞しさを身につけた結果、試合に勝ち切ることが出来たと思います。
この経験を基に、選手達にはさらなる成長をしてほしいです。

最後になりますが、今年もコロナウイルスの影響によって社会情勢が厳しい中、活動をすることにも様々な制約がある中で、今大会に参加させていただいたことは、大会関係者の皆様をはじめとする多くの方々のご尽力があってのことだと思います。
この場を借りて、深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

本日も保護者の皆様、関係者の皆様、サポーターの皆様、遠い群馬まで足を運んでいただき、温かい応援ありがとうございました。





セレッソ大阪アカデミーGKコーチリーダー 上野 秀章