セレッソ大阪スポーツクラブ

日本クラブユース女子 グループステージ D組 岩手ゼブラレディースFC戦|レビュー:

2023.08.02
2023年8月1日(火) 第5回 日本クラブユース女子サッカー大会(U-18) グループステージ D組
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18 17-0 岩手ゼブラレディースFC
試合詳細 >
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第5回日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)グループリーグ第2節 FCゼブラレディース岩手・グロリア戦がコーエィ前橋フットボールセンターDにて開催されました。

グループリーグの戦いを優位に進めるためには得点が多く欲しい試合。雷の影響で30分遅れてのキックオフとなりますが、選手達は集中した様子で試合に入ります。
前半4分、右SBの西村がFW古田へ縦パスを送ります。このパスは古田に合いませんでしたが、2列目からDFラインの背後に走り込んでいた杉本に届きます。抜け出して先制のチャンスでしたが、相手の懸命なスライディングで僅かにバランスを崩してシュートまで至りません。
その後も中央でボールを動かしながらテンポの速い攻撃で相手ゴールに迫りますが、崩しきることができず決定機は作れません。9分には、中央で受けた木下から佐藤へパスが渡り、左サイドを駆け上がった牧口にボールが出ます。GKと1vs1になりますが、決め切ることができません。ここで得たCKは、木下の左足から正確なボールが送られて最後は佐藤が頭で合わせますが枠の上に外れます。
攻め込みながらもなかなか得点できずにいましたが、前半11分でした。相手からボールを奪った木下がそのまま持ち運んで豪快なミドルシュートを決めて1-0とします。
ここから得点を重ねたいセレッソは、より相手の背後を狙う意識が高まり、推進力がある2トップの古田・佐藤がゴールへ迫ります。14分には、相手ロングボールの跳ね返りを古田が収めて佐藤へスルーパス。大きなチャンスでしたがシュートをGKに当ててしまいます。こぼれ球を拾った杉本もシュートを打ちますが、DFのブロックに阻まれます。
そろそろ追加点が欲しい中での前半18分。ゴール中央で相手の縦パスをカットした牧之瀬が放ったミドルシュートが相手に当たり、ゴール前にいた牧口へ渡ります。牧口はGKを観ながら落ち着いてシュートを決めて2-0とします。
セレッソがボールを支配する展開の中で、相手が時折蹴り込んでくるロングボールに対しては楠と中田を中心に回収し、自分達の攻撃に繋げていきます。
その後も、高い位置を取る左SBの牧口から得点が生まれます。牧口のクロスボールに合わせた佐藤と古田がそれぞれ1点ずつ決めて4-0。終了間際には、佐藤が突破から放ったシュートのこぼれ球に古田が詰めて5-0として前半が終了します。

ハーフタイム、中央に人数を集めてくる相手に対してはサイドも有効な選択肢であることを伝えます。また、サイドに入ったボールへの関わりを増やすこと、相手DFの矢印を観てクロスボールの質や中の入り方を変えることで、より効果的に相手を崩すことを狙います。

後半、それぞれがボールへの関わりを増やして相手ゴールへ迫ります。サイドからも中央からも決定機を多く作りますが、シュートミスもあり決め切ることができません。
8分、左SHの木下がドリブルで中央に侵入して、交代出場の右SH飯田とワンツー、木下は裏に抜け出しながらカバーに入ったDFを切り返しで交わし、ゴール右から冷静にシュートを決めます。
その後も得点がなかなか生まれませんが、クーリングブレイク直前の左CKのこぼれ球に楠が合わせて7-0とします。
セレッソが背後を狙い続けることで相手の守備が崩れ始めて、24分に木下、25分に古田、26分に飯田に連続得点が生まれます。28分には途中出場の下高のスルーパスから木下が決めて11-0。直後の30分にも下高のパスから佐藤がゴール。より多くの得点が狙える展開になってきました。
残り時間僅かですが、ここで玉村と池田を投入します。すると、池田が武器であるスピードを活かして積極的に相手背後へ抜け出します。疲労も増している相手守備陣はこれに対応することが難しくなり、一気に得点を重ねます。古田の得点もあり、最終的には17-0になり、試合を終えます。

大量得点を目指した試合で点数を重ねることはできましたが、相手を観ながら効果的なプレーを選択することができない場面も多くありました。また、連続した動きでゴール前に入っていくことや決定機を決め切ることは課題として残りました。その中で、途中出場の選手達が存在感を示すプレーを見せてチームの一体感や競争力は高まっています。それぞれが良い準備をして、良いプレーを発揮することでチームの力や勢いに繋がります。

休息日を挟み、最終節は浦和レッズとの対戦となります。大会を勝ち進む上でも、また、自分達のプレーや力を確認する上でも重要な試合になることは間違いありません。個人の力もチーム力も高い相手ですが、セレッソらしい攻撃的な姿勢を持って試合に臨みます。

本日は悪天候にも関わらず応援に駆けつけてくださった皆様ありがとうございました。
引き続き、熱いご声援をよろしくお願いいたします。

セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18コーチ
金澤史朗