セレッソ大阪スポーツクラブ

全日本U-18女子サッカー選手権大会関西大会 決勝 INAC神戸レオンチーナ戦|レビュー:

2023.11.04
2023年11月4日(土)第1回関西 U-18 女子サッカー選手権大会兼JFA第27回全日本U-18女子サッカー選手権大会関西大会 決勝
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18 3-2 INAC神戸レオンチーナ
試合詳細 >
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本日、第1回関西U-18女子サッカー選手権大会 兼 JFA第27回全日本U18女子サッカー選手権大会関西大会決勝戦が滋賀県ビックレイクにて開催されました。
対戦相手は昨年同大会で負けているINAC。次の日のU15関西大会との連日優勝を目指そうと選手たちに伝えて試合へ挑みました。

試合はセレッソボールでキックオフ。
序盤、相手のパワーを持った飛び出しに押されますが、ボールと人が動くことで徐々にリズムを掴みます。
前半5分。左サイド、ゴールから40mくらいの位置でフリーキックを獲得します。ボールをセットしたのは木下。ゴール前には楠・吉田が待ち構えます。木下は中央にボールを送りますが、相手に弾かれ、ボールは逆サイドのペナルティーエリア角付近に。そのボールを拾ったのは丸井。丸井はワンタッチで再びクロスをあげます。柔らかいキックで蹴られたボールは放物線を描き、楠の元へ。楠は前に立たれた相手の上から豪快にヘディングでボールを叩いてゴールへ打ち込み先制に成功します。
その後、ボールを支配しながら試合を進めますが、ペナルティーエリア付近までボールを運べるものの相手の固い守りにシュートまで行けず追加点を奪うことが出来ません。
しかし、前半21分。試合が動きます。
ハーフラインから相手にロングボールを蹴られます。しかし、このボールを竹田が冷静に処理をして、ワンタッチで牧之瀬に渡します。そして、牧之瀬→中田→丸井へと中央をワンタッチで繋ぎ、センターマークで丸井が前向きに。その瞬間、背後へと動き出した木下へ丸井からスルーパスが送られます。木下はそのままゴールキーパーと1vs1に。相手を観て冷静に流し込んだかと思われたシュートはポストに当たります。しかし、再びボールは木下の元へ。そのボールをコントロールした木下は飛び込んで来た相手をキックフェイントで外し、今度こそゴールに蹴り込み追加点を奪います。
その後37分にも、古田のクロスから中村がゴールを奪い、前半で3-0とします。

ハーフタイムには相手のビルドアップの狙いを考えること、自分たちの武器を発揮し切ることなどを確認して、後半へと入りました。

後半、疲れが出だしたのか少しずつ距離感が遠くなり、自陣で奪われる回数が増えます。
そんな中、後半17分。左サイドでフリーキックを取られます。中央へと蹴られたボールは選手の間をすり抜けてゴールへと吸い込まれ3-1とされます。
その1分後。ハーフライン付近でボールを失います。そして、背後へと蹴られ、そのボールを処理ミスしてしまい失点。失点を連続してしまい、不穏な空気が流れます。
しかし、怖がらずにボールを前へと進めようとすることで再びリズムが生まれます。そして、途中交代で入った下高や平田が攻撃において堂々とプレーをして、チームに勢いを生み出し、チャンスを創出してくれます。しかし、決定的な場面で力が入ってしまい、試合を決定づける次の1点が奪えません。
その後、フリーキックなどで押し込まれる場面もありましたが、名和・楠・吉田を中心に相手の攻撃をシャットアウトして3-2で勝ち切り、今大会を優勝することが出来ました。

前線でのアイディア・技術や連続失点など多くの課題はありましたが、最後までしっかり戦い抜き優勝した選手たちを誇らしく思います。しかし、目標は全国大会での優勝なので、ここで満足することなく日々懸命に努力を重ねていきたいと思います。

本日も遠方ではありましたが、応援に駆けつけて頂いたサポーターの皆様・保護者の皆様・関係者の皆様、ご声援ありがとうございました。

セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18監督 日高欣弘