セレッソ大阪スポーツクラブ

U-15女子リーグ関西 INAC神戸テゾーロ戦|レビュー:

2023.05.07
2023年5月7日(日)JFA U-15女子サッカーリーグ2023関西(前期)
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15 1-3 INAC神戸テゾーロ
試合詳細 >
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本日、JFAU-15女子サッカーリーグ2023関西 第4節 INAC神戸テゾーロ戦が行われました。

朝からの雨が降り続く中で行われたこの試合。ピッチには水たまりが多くでき、思うようにボールを扱えないコンディションでのキックオフとなりました。
開始4分、DFラインの裏に抜け出した相手選手との1vs1をGK原田が落ち着いて止めます。しかし、ここで与えたCKをファーポストで押し込まれて早々に失点してしまいます。
その後も、フィジカルで優位に立つ相手はシンプルに最終ラインの背中を攻めてくるためDFとGKの間のスペースやサイドを使われてゴール前まで迫られるシーンが続きますが、GK原田やDF陣の粘りもあり追加点を与えずに凌ぎます。
相手陣内までボールを入れることができない時間が続きましたが、前半30分、センターサークル付近で相手DFのボールを奪った池田が独走して遠目からシュートを放ちます。低いシュートでしたが最初のバウンドでボールが伸びたこともあり、飛び出していたGKは対応が間に合わずゴールイン。苦しい中での貴重な同点弾となります。
このまま耐えたかったところですが、直後に自陣右サイドの1vs1の対応からボールを持ち込まれPA内でシュートを打たれ失点してしまい、1-2で前半を終えます。
ハーフタイムには、全体をコンパクトにして相手にプレッシャーをかけて自由に蹴らせないこと、相手ボールホルダーの状況を見てDFライン背後へのボールに対する予測をすることなどを確認して後半に入ります。

後半も相手に押し込まれる時間が長く、自陣からボールを出すことに苦労します。また、相手DF陣はセレッソのFWの抜け出しを警戒してラインを深く設定しているため裏のスペースがあまりなく、ゴール前に攻め込むことがなかなかできません。相手への対応で全体的に下げられて、そこから前に出ていくことができずシュートまで持っていくことが難しい状況です。すると、逆に終盤に裏のスペースを突かれて3失点目を喫してしまいます。試合はそのまま1-3で終了しました。

負けはしましたが、タフな状況の中でも以前より球際に厳しく行けるようになった選手やボールを奪えるエリアが広がった選手が見られたことは良かったと感じます。
普段取り組んでいるような「ボールを扱う技術」を発揮するのが難しい環境だったかもしれませんが、単純な「蹴る」技術や、ボールを力強く「運ぶ」技術は今日のようなピッチコンディションでも重要なはずなので日々積み重ねることをしていきたいと思います。また、自分達のチャンスを増やし、ピンチを減らすためにも、どこにどんなボールを蹴るかなども考えられるようにしていくことも大切だと感じます。どんな環境であれ、相手や味方とサッカーをすることを忘れずに取り組んでいければと思います。

ピッチコンディションへの準備や対応、また、試合中において選手へのアプローチが的確にできなかったことは個人的な反省点です。そこは真摯に受け止めて、選手とともに成長していきたいと願っています。

本日は雨にも関わらず会場に駆けつけていただいた皆様、温かいご声援ありがとうございました。今後も応援よろしくお願いいたします。



セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15監督 金澤史朗