セレッソ大阪スポーツクラブ

U-15女子リーグ関西(後期) INAC神戸テゾーロ戦|レビュー:

2023.09.19
2023年9月18日(月・祝)JFA U-15女子サッカーリーグ2023関西(後期)
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15 2-4 INAC神戸テゾーロ
試合詳細 >
------
JFAU-15女子サッカーリーグ2023関西 第14節 INAC神戸テゾーロ戦が行われました。
リーグ最終節。相手はすでに優勝を決めているINAC。セレッソは、この試合に勝たなければ2位はない状況で試合に臨みます。
開始2分、酒本のパスに抜け出した池田が相手GKとの1vs1を迎えます。PAを飛び出したGKはシュートを咄嗟に手で止めてしまい、このプレーで退場となります。
早い時間に相手が1人少なくなったことで、より攻撃的な姿勢でゲームを進めることになります。前半10分、右サイドを突破した竹田からのグラウンダーのクロスから池田がシュートに持ち込みますが、相手GKの正面を突きます。
直後、中盤で前を向いた相手ボランチからFWへスルーパスを通され、GK原田が1vs1を迎えます。ここは冷静に対応してファインセーブを見せます。10人になっても横幅を広く使いながら攻撃的に戦ってくる相手チームに対し、球際でボールを奪いきれず逆にピンチを迎えるシーンが出ます。
前半17分、寺田がタイミング良く奪ったボールを繋いでいき、竹田が右サイドを持ち運びます。アーリークロスに田村が走り込みますが上手く合わせることができません。
ボールを動かしながらサイドを上手く使って効果的に攻めたいところですが、ボールサイドへ圧をかけてくる相手の守備に対して上手く展開することができず、ボールを奪われて攻め込まれる場面も多く、なかなかリズムを掴むことができません。
それでも前半34分でした。中盤で前を向いた牧之瀬が相手からのプレッシャーを受けながら前線へスルーパス。走り込んだ池田が相手GKの前でボールを触りゴールに流し込み、貴重な先制点を手にします。
このままリードして前半を終えたいところでしたが、自陣からのビルドアップでミスが出てゴール前にいた相手選手にボールが渡ってしまいます。フリーでボールを持たれてしまい、PA付近からの鋭いシュートを防ぐことができず、1-1とされます。

ハーフタイム、1人少ない相手に対してサイドへボールを動かすことで相手守備を動かしながら攻めること、守備では前線のプレッシャーに後方も連動して積極的にボールを奪いにいくことを確認して後半へ向かいます。

後半9分、裏に抜け出した池田がシュートを放ちます。相手選手に当たりながらもボールはゴールへ転がりゴールイン。良い時間帯で2-1とします。
しかし、勝ち越しゴールからすぐの後半13分でした。右サイドに運ばれたボールに対してDFの寄せが甘くなります。角度の無いところからGK原田の頭上を越えるシュートをゴール右上に決められてしまい再度同点とされます。
なんとか勝ち越すために攻めに行きます。後半17分、酒本のパスから池田が左サイド深く侵入して切り返しから右足のシュートを放ちます。GKがボールをこぼしたところに林優明も詰めますが相手DFにクリアされます。
気持ちが前がかりになっている中でCKからカウンターを受けます。一気に自陣PA付近までボールを運ばれ、四本のスライディングタックルで一旦はボールを弾きますが、こぼれたところをクリアできずに強烈なシュートを決められてしまいます。
さらにアディショナルタイム、右サイドからのクロスにヘディングで合わせられて4失点目を喫してしまいます。終了直前で雷が鳴ったこともあり、そのまま2-4で試合終了となります。
終了のホイッスルの瞬間泣き崩れる選手達。悔しさが溢れ出します。

2度リードしたもののゲーム全体をコントロールすることはできず、相手に勢いを渡してしまい、自分達が思い描いた形で最終節を終えることができませんでした。

この結果、リーグ3位となり、2位以上に与えられる高円宮妃杯 JFA 全日本 U-15 女子サッカー選手権大会の出場権を得ることができませんでした。非常に悔しい結果ですが、10月・11月に行われる関西大会を勝ち抜いて切符を手にできるように課題を整理してトレーニングに取り組みます。

遠方まで応援に駆けつけていただいた皆様、ありがとうございました。
今後も応援よろしくお願いいたします。

セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15監督 金澤 史朗