2024年6月16日(日)第6回 日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)関西地域予選
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18 - INAC神戸レオンチーナ
試合詳細 >
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本日、神戸レディースフットボールセンターにて第6回日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)関西予選最終戦 INAC神戸戦が行われました。
関西から全国大会へ出場出来るのは優勝の1チームのみ。昨日までのリーグ戦の結果、引き分け以上でセレッソは全国大会出場が決定します。
そして、この日は関西のライバルとして絶対に負けられない相手。4月に行われたU18リーグでは0-7と大敗し、3年前のU15選手権大会関西予選でも今のメンバーが敗北を喫しました。選手たちはリベンジに対する熱い気持ちと緊張感を持って試合へと挑みました。
序盤、主導権を握ったのはINAC。前線からのプレスをロングフィードで打開しようと試みますが、相手のプレスに封じ込められます。
攻撃が上手く機能しない中でも、守備で徐々にリズムを掴みます。
相手が得意とするサイドからの突破もサイドバックの竹田・安田が対応し、中盤の4人もカバーへと走ります。
しかし、相手の力強さに押し込まれ、コーナーキックや不用意なファールからセットプレーを相手に与えてしまいます。
それでも全員で懸命に守り、ミドルシュートは打たれても、ペナルティーエリアの中からシュートを打たれるようなシーンは作られませんでした。
前半30分。ハーフライン付近で四本から竹田へパスが出ます。そのパスを相手WBが奪いに来ます。すると竹田はファーストタッチで相手を外し、DFラインの背後へスルーパス。そのパスに反応したのは池田。ペナルティーエリア内でCBと1vs1に。フェイントを仕掛け突破しに行きますが、相手にうまく対応され、シュートまでは行けません。
前半32分。自陣でボールを奪った飯田が田村へパス。田村は横にサポートへ入った中村へと繋ぎます。その瞬間、左サイドを安田がオーバーラップ。すかさず、中村からスルーパスを送ります。そのパスは相手に防がれてしまいますが、ボールは再び中村の元へ。そして、相手の集中がサイドに集まった時、田村が中央を走り出します。中村がその田村へロングフィード。通ったかと思われたパスでしたが、相手GKに防がれてしまい得点とはならず。そのまま0-0で前半は終了。
ハーフタイムにはセットプレーや相手の狙いを確認、攻撃時の狙い所などを共有して後半へと入りました。
後半開始早々チャンスが訪れます。
自陣に押し込まれた展開で相手CBから縦パスが中央に入ります。しかし、それを古田がカットし、ワンタッチで中村へパスを繋ぎます。
前を向く中村。相手の高くなったDFラインの背後に池田が走り込み、そこへ中村がスルーパス。ピッチ中央でCBと1vs1になった池田ですが、ボールコントロールがうまくいかずシュートまでは行けません。
その数分後。中盤でボールを動かし、左サイドでフリーになった中村へ牧口から縦パスが通ります。中村は一気に加速してペナルティーエリアに侵入。そして、中央で待つ田村へクロス。通ればゴールというシーンでしたが、CBの懸命な守備に守られてしまいます。
後半、徐々にペースはセレッソへ。
名和のゴールキック。ハーフライン付近でボールを拾った中村。中村は横にサポートへ入った木下を選択。パスを受けた木下はファーストタッチが浮いてしまいます。それを狙いに相手が来ているのを見て木下は相手の上にボールを通してかわします。そして、サイドへと広がった田村へパス。田村は中央からペナルティーエリアに侵入してきた飯田を選択。飯田はそのパスを思い切ってシュートしますが、ボールは枠には行かず。
後半14分。途中交代で入った林祐未が左サイド深い位置から始まるスローインを受けます。そして、ゴールライン沿いにドリブルを仕掛け、相手を強引に突破してクロスを上げます。ボールはフォアへ。そこへ木下が走り込みますが、あと一歩というところで合わず。
その数分後。相手のビルドアップを奪った中村はゴールへ向かって仕掛けます。すると相手は中央に集まり、右サイドでフリーとなった木下へパスを送ります。パスを受けた木下は右足を振り抜きます。が、シュートはGKに防がれてしまいます。
後半25分。中盤でボールを奪った牧口がワンタッチで左サイドの中村へ。中村は目の前にいた相手を巧みな技術で突破すると一気に加速。そのまま左サイドからペナルティーエリアへ侵入します。そして、対応に来たCBを一人、二人とかわしフォアサイドへシュート。入ったかと思われたシュートでしたが、ゴールカバーに入ったDFに当たり、得点とはなりません。
0-0のまま終盤へ。相手のサイド攻撃に全体が連動して守備をします。クロスを上げられても中央で四本・牧口・名和がしっかり弾き返します。
そして、歓喜の瞬間が。古田がボールを大きく蹴り出すと主審の試合終了を告げるホイッスルが鳴らされます。
それと同時に関西で1枠しかない全国大会への切符を手に入れた瞬間でした。
チームのために懸命に走って体力を使い切り、膝に手を当てる選手。お互いを讃え抱擁する選手。怪我の痛みと戦いながら全力で出し切り、試合終了の安堵からその場で座り込む選手。
3年前のリベンジとはなりませんでしたが、最高の結果を最高のパフォーマンスで出してくれたました。
スタート・サブ関係なく、チーム一丸となって戦った選手全員を誇らしく思います。
また、全国大会に向けて、より技術を向上させて皆様と喜び合える結果を全国の舞台で出せるように日々努力を一層重ねていきます。
本日はお忙しい中、応援に駆けつけていただいたサポーターの皆様・保護者の皆様・OGのみんな、そして、運営にご尽力いただきました関係者の皆様、誠にありがとうございました。
(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18監督 日高 欣弘)